イバラキ農村風呂

ゆっくりしてけ~

長く生きてると言えるセリフもある

昨日から、書道講座の仕事を再開しました。

運転はできないので、家族に送迎でお世話になってます。

 

そんで、前回は体調不良で休んでしまったデイサービスへ仕事に行ったら、

ほんとーーーにいろんなみなさんに心配してもらい、

おじーちゃんおばーちゃんにも「先生ぐあい悪かったの?無理しちゃだめよ」と親切にしてもらい、

スタッフさんも「先生、ゆっくりでいいですよ」と声をかけてもらい、

なんか、優しさにほんとにホロリ。

 

それで、手本はなんて書きますか?何がいいかなー?といつもどおりその場で筆を持っていたら、

「先生、”誠”って書いて」

と利用者のK美さん。

「あたしね、若い頃にすっごく好きだった人が”誠”って名前だったの。

 結婚できなかったけど。だから誠」

「あらまー、じゃあ思い出の誠さんなのねー」

とか言いながら”誠”と楷書で書いて渡す。

「誠さん、今頃どうしてますかねー?」

と私が言ったらK美さん、

「えーー、死んでんじゃないの?」

とバッサリ。

これにはスタッフさんも利用者さんもその場の全員で大爆笑。

 

「これがさ、30代や40代じゃまだちょっと未練あって言えないじゃない?

 でも、ここまで来ちゃったら、生きてるか死んでるかもうわかんないもんねえ〜〜」

「ボケちゃってるかも(笑)」

「生きてたってヨボヨボでしょ(笑)」

 

長く生きてるって、それだけでいいことなんだなって、

どんなことも笑い話になるんだなって、しみじみ思った「思い出の誠」の話でした。