イバラキ農村風呂

ゆっくりしてけ~

試験「道徳」編

火曜日から放送大学の単位認定試験が始まりました。

なんかねー、卒業かかってた時と比べると、全然気合いが違ってしまい(笑)

まあ、人間そんなもんですね。

必死で23科目やってた頃のほうが、絶対大変だったにも関わらずよく勉強してた。

 

ちなみに今回は2科目。

2科目だからすぐ終わんべー、とか余裕でいると、

結局後回しになってしまうという・・・

よくないですねー。1科目の値段は同じなのにねえ。

というわけで、一昨日から過去問を解き始め試験対策。

『道徳教育論』は思ったより難しくて、チーンとなるが、

高い壁のほうが燃えてくるのはこないだの夏の教員資格試験の残り火がまだ胸の中にあるからか。

しかしまあ、勉強ってのはやりはじめると面白いもんで(こういうところが変態と言われるゆえん)、

道徳教育史の変遷とかは面白い。

何が面白いって、明治と現代でいまだに同じようなところをウロウロしているのが片腹痛い。

国の偉い人たちの迷走っぷりは100年経っても相変わらずなんですねー。

道徳を、宗教教育とどう切り離すか、

そこに苦心してるんですね。

「どんだけ家父長制を引きずりたいか」、

という江戸から明治の教育改革もあったし、

「どんだけ神道を排除するか」

という戦後のGHQの突っ込んだ切込みもあった。

そんでここに来て、「カルト」にどう向き合うかが今現在の大きな分岐点でしょうね。

教科書によれば、諸外国でもこの問題は大きな危機感を持たれていて、

フランス語圏では「セクト」、ドイツ語圏では「デクテ」と呼ばれているそうで、

つまり世界中でこういう、新興宗教的な問題はあるということなんですね。

日本では、あまり個人の宗教について突っ込んであれこれするのは家庭の問題に踏み入ることになる、という感覚もあるのか

これにからんだ虐待は周りの大人も、気づいてはいても対処がしきれないようで、

児童相談所も「信教の自由」とのはざまでもがいている様子がうかがえます。

 

ちなみにですが、フランスではすでにこの「カルト(=セクト)」に対して10項目判断基準が設けられ、

これに照らし合わせて「この団体はカルトです」と団体名まで挙げているそうです。

ベルギー・ドイツ・アメリカではカルト対策教育も義務づけされていて、

こういったものに傾倒していかないよう教育現場から介入があるそうな。

日本では大きな社会問題になっている事件が多いにも関わらず対策がなされていないことが大きな問題だと教科書にも書かれてましたがそのとおりだと思います。

参考までにフランスでの10項目というやつを挙げてみます。

①精神の不安定化

②法外な金銭の要求

③育った環境からの誘導的遮断

④健康な肉体への危害

⑤子どもの強制的な入信

⑥社会に敵対する説教

⑦公共の秩序を乱す行い

⑧訴訟問題の多いこと

⑨伝統的な経済流通システムからの脱却

⑩国家権力への進入意欲

 

日本もこれに倣えばいいのにねえ。

法の整備が遅れてます。

とまあ、道徳からちょっと話題が外れましたが、

道徳科目を宗教とからめるかどうかは各国で対応がわかれているそうで、

仏教圏とキリスト教圏ってだけでも、だいぶ大きく違いがあるとのこと。

私は信仰心ゼロだけどそういうのの文化の比較は興味深い。

 

いやあ、いつも思うけど勉強すると、いろんな窓からいろんな情報が飛び込んでくるのね。

だからこそやめられないんだよね。

さあ、朝から試験1科目クリアしたので、

このあともう1科目がんばりますぞ。