イバラキ農村風呂

ゆっくりしてけ~

事件発生@今度はチビ太編

昨朝、学校行きたくないとチビ太。

理由は

「今朝つかまえたカミキリムシの家を作るから」。

 

このところ、登校前のキャッチボールが虫取りに取って代わりつつあります。

そういうシーズンがやってきたよね。

朝からクワガタムシ捕まえたり、とかげ(カナヘビ)捕まえたりしています。

べつに、世話するのはいいし、虫好きなのは全然かまわないんだけど

これが、学校行かないとなると困る。

 

そんなこんな、登校時間になっても姿が見えないチビ太。

どこへ行ったのやら。娘とちゅーたんは先に登校。

しょーがないので、黄色い一年坊主カバーのかかったランドセルと黄色い帽子だけ学校へ先に届けてしまおう、本人は単品であとから放り込めば良し、と思い立ち、

ランドセルを持って学校へ向かうと、校門の前で校長先生と遭遇。

「先週は大変お世話になりました!!今日は末っ子が行方不明で〜」と言うと校長先生も笑って、

「カバンだけ先にお預かりしますよ」

と預かってくださり、持ってすぐに

「あれっ、一年生のカバンこんなに重いんだなあ・・・」と校長先生。

夏の暑いさなかに、30分以上も歩いて登校する子たちのことに思い至ったのでしょうね。やさしいかたなのかもしれません。

 

さて、こっからはチビ太を本気で探さねば。

神社に潜伏しているかと思って目を凝らすも、どうやら気配はないらしい。

となると、家の敷地内か・・・と思いながら目を凝らすと、

あった!!!裏の家の上がりかまちに靴が!!

と思って鍵に目をやると鍵をかけているではありませんか!!(笑)

先日、母ちゃんがこうやってここに潜伏して家出したのを覚えていたのだな。

そしてそれを真似するとは・・・う〜〜ん、侮りがたし。

というか母ちゃんが悪い見本になってたってこと?!(笑)

まあ、玄関の鍵は開けようと思えば自宅に保管してあるのですぐに籠城解除とはなるが

ここは交渉してみよう、と思い窓ガラスごしに話しかける。

見ると2つのおめめがちゃんとこっちの様子をうかがっているではありませんか。

案外、自分から出てくるかもしれないと思い

「チビ太ー、りんごジュース飲もう」

と言ったらちょっと心が動いた様子。

 

そんなやり取りを、庭に水やりしながら見ていた隣のおじちゃんが

「どーしたんだい」と。

かくかくしかじか、学校行きたくないんだって言って籠城中、と話したら

「お〜〜いチビ太!! まんじゅうやるから出てこい!!」

ですって(笑)

まんじゅうに反応してさらに心が動くチビ太。

なんつーお安い子なんだ!!! しかもおじちゃん、まんじゅうって!!!(笑)

「わかった、おかーさん見ていないから、チビ太が自分でおじちゃんち行ってもらっておいで。」

と言って本当に私が自宅の玄関へ入ってしまうと、それを見届けたチビ太はちゃんと自分から出てきて隣のおじちゃんちへ。

いやあ、食べ物でつられるとは・・・・

 

さて、おいしいものを朝からごちそうになったチビ太、

おじちゃんが色々話を聞いてくれたと見えて、学校行く気になったかな、と安心して待っていたらおじちゃん

「おう、学校休むって言うからよ、今日は休ましてやれぃ」

と!(笑)

説得したんじゃなかったんか〜〜〜いとずっこけそうになりながら、

それでもちゃんと自分から家へ戻ってきたチビ太。

ちゃんとお礼も言えたらしい。聞けばまんじゅうじゃなくヨーグルトごちそうになったとか。

 

そんなにカミキリムシが気になるなら学校に連れてっていいよ、と話すと、

カミキリムシよりとかげを持っていきたいとな。

よっしゃそれじゃぁとかげと登校だ、と急いで準備して学校へ向かう。

やっとその時ランドセルがないことに気がついたチビ太は

「ああ、ランドセルは先に学校へ行ったのね」と言ったので笑いました。

それじゃランドセルに足がはえて歩いて行ったみたいじゃないのよ。

そんなこんな、どうにかこうにか始業チャイムとともに学校へ滑り込み。

 

毎朝毎朝、なんでこんなに忙しいのやら。

それでも、「まんじゅうやるから出てこい」には母ちゃん笑ったわ。

まんじゅうで誘うほうも昭和だけど、それであっさり出てくるほうも昭和だよ。