ありがたいことに、書道教室へ4月から新しい生徒さんが3名増えることになりました。
うれしいな!
わが書道教室は一風変わっています。
ふつう、書道教室というとたくさんテーブルが並んでいて、
そこで、10人くらいの生徒さんがいっぺんに取り組んでいて、
書けたものを、先生に添削してもらう・・・
というのがみなさんが想像する書道教室だと思うのですが、
うちでは、ほとんどマンツーマンか、2対1くらいの対面指導です。
低学年が多いので、書き順を注意してみてあげたいのと、鉛筆の持ち方などなど、
チェック項目が多いためです。
字をうまく書く、それ以前に必要なことが身についているか、
そのあたりを丁寧に習慣づけていくことが大事だと思っています。
筆についても、とめはねはらいなど、細かいことを基本的には言いません。
それよりも、ひじをあげて筆を立て、大きな動きになるように声をかけることが中心です。
基本が身につけば、ゆっくりかつしっかりのびていく、
という考えからです。
講師の自分が言うものおかしいですが、
じっさい、目に見える成果は出にくいのかも。
なんとかで受賞したとか、劇的に文字がきれいになった、とか。
そういうのはだいぶ忘れた頃にやってくる。
でも子どもたちを見ていて、
ある日突然、子ども自身に気づきがある場面を何度か目にしてきました。
子どもって、自分でひらめくんですよね。
「あ、手本とここ違う!」と。
それではじめて、「これ(手本)に近づけるためにはどうしたらいいの?」
と聞いてくる。
そこで初めて、上達への道が開くんですよ。
そこまでは、「好き」で書くことが大前提。
きらいになったらそこから先はないから。
先日は、「書き初め大会で金賞取った!」
「競書誌(テキスト)で優秀作品で写真で載った!!」
などということが続き、
子どもたちの笑顔が見られて嬉しかったです。
なんか、自由にやらせてんな〜これでうまくなるんかい、心配だな
という感想を持たれることがほとんどではないかと思うわが書道教室。
できなかったことができるようになるために、
どのくらいの時間がかかるかは大きく個人差があります。
でも、まかれた種に水をやり、肥料をやり続けることはとても大切。
あたたかい日差しみたいに、「大丈夫、大丈夫」
と言い続けるような指導をずっと続けていきたいと思っています。
大きくなったときに、「習字ってたのしいよねー!子ども時代に習っていた習字、楽しかったなー!」
と思ってほしいから。