イバラキ農村風呂

ゆっくりしてけ~

オリンピック観戦

オリンピックはカネのにおいがぷんぷんするのでいけ好かない部分も多分にあるのですが、

スポーツ観戦は純粋に好き。

なんつーか、運動音痴の私にとってはスポーツできる人は全員憧れです。

オリンピックと言われて最も印象深いのは、

中学生のときに学校から帰宅してリアルタイムで見た団体ジャンプ、そして号泣する原田。

そう、長野五輪ですな。

中学校の同級生が、両親が長野まで観戦に行っちゃった、今日家に誰もいない、

と笑っていたのを思い出します。

 

昨日は雪も降り寒いので、

午後からパソコン画面で娘とオリンピックみておりました。

自分の限界と、さらなる高みを目指して結果を出し続けるとは、

どれだけの苦行だろう、と見ていて感じました。

アスリートの精神構造ってどうなっているんだろう・・・

そんなことばかり思いながら見ていました。

 

リアルタイムじゃなく、昨日までの動画で

フィギュアスケートのペアの演技を娘と見ていて、

「すっげー!」とか「おお~」とか言っていたら、

これまた雪で仕事に行けなかった父ちゃんがチラっと画面を見に来て

「・・・これ、嫌いなヤツとだったら滑れねえなあ」

ですって(笑)

はい、私もおんなじこと思っていたよ。

「日本のペアの人たちは夫婦なんだよねー。

 でもさー、夫婦で家に帰っても仕事の話で、全然そのことから離れられないって、

 それもキツイかも~」

と私が言ったら

「そうでもないんじゃね?いつも一緒だからわかる部分もあるだろうし」

と父ちゃん。

えー、私だったらやだな、と言いかけたけど言うのやめました(笑)

 

 

娘に、トリノ五輪荒川静香の滑りを見せたくて動画を探したらyoutubeで出てきて、

エキシビジョンで滑った様子を見ていたら改めて感動してしまい、

あやうく泣きそうになってしまったので、ちょっと、飲み物取りに立ったり座ったり。

いやあ・・・あの『You raise me up』と、それに合わせて銀盤をすべる荒川静香は傑作。

芸術作品。

羽生結弦も、一瞬で会場の空気を吸い込むような引力が画面越しに伝わってくるけど、

荒川静香もやはり別格。色あせないなあ・・・。

ちなみにケルティックウーマンのYou raise me upも美しいけど、

ジョシュ・グローバンの歌うYou raise me upも素晴らしいです。ご一聴あれ。

 

最も注目され結果もそれに伴い、

追い風が吹いているような時期が誰にでもあるだろうけど、

そうでない時期のほうが多いのが事実。

周囲の期待なんてものは、ほんとに旬の魚を求めるような無責任なもので、

結局それと向き合うなんて不毛なんだけれど、

誰だって人間だから、それを無視することはできない。

注目されるというのは、そういうものと向き合うことなんでしょうね。

必要のない上り坂や下り坂を、勝手に増やされたり減らされたりして・・・

それに向き合うだけの精神力が備わっていないと、実力を出し切れないだろうと感じます。

これはアスリートに限ったことではなく誰にでもありうるんじゃないかと。

逃げも隠れもできない正念場、みたいなことは日常でも時々ありますからね。

 

で、そんなことをいろいろ考えたけど、そこを乗り切るためのこころは

なんくるないさ~ どうにかなるさ~」

の精神なのではないかと、ふと思った雪の日の40歳。

何より、楽しんで滑った18歳が銀メダルに輝く姿を見て、

「やっぱり”楽しい”の原動力は無限大だなあ~~」と深く納得したのでありました。