外はまだ残雪。
全然外であそべな~い。父ちゃんも仕事~。
なわけで、お籠りな日曜日。
子どもたちはDVDでドラえもん「南極カチコチ大冒険」。
寒いのに、寒いの観るの~?
母ちゃん雪の映像見てるだけで寒いわ~。
子どものDVDって、よほど面白くない限り、なんだか一緒に見る気になれない私。
ウルトラマンなんかなおさらです。ヒーローは絶対負けないってわかってるからなあ。
水戸黄門のようなもんですかね。
最初から印籠出しませんしね。
ジブリあたりは好きだけど、
もう母ちゃんも飽きたよー。
母ちゃんも見られるのがいいよー、と思い、
あれ?私も見られて子どもも楽しめるのって何だろう???
と思いをめぐらせひらめいたのが、映画『ウォーターボーイズ』。
10年以上前に公開された映画、男子のシンクロナイズドスイミング。
あれ面白かったな~。
あれならきっと、みんな笑って見てくれるんじゃないかなー?
早速、午後からばあちゃんに留守番を頼んでレンタル屋へ。
探してみるも、残念ながら見当たらず。あれ~。あんなに有名なのにな。
しょーがない、じゃあ同じく矢口史靖監督の『スイングガールズ』だ!
と思って探すとこちらはすぐに発見でき、無事に借りてきました。
子どもたち、「えー?なにこれー?おもしろいのー?」
など、最初は乗りきれないで見ていたものの、
ちりばめられた笑いにだんだんハマったらしく、
9歳長男+6歳娘はすっかり夢中。
ちなみにちゅーたんは、テレビならなんでもいいんですよ(笑)
さらにチビ太は片時もじっとしていられない人なので、
画面で何が点いていてもいっしょです。
夕飯の支度を半分しながら私もいっしょになって見ているところへ父ちゃん帰宅。
「おっ!これスイングガールズじゃねえ?!」
さすが父ちゃん。
父ちゃんは、本は読まないけど映画は好きなんです。
昔、映画館でアルバイトしていたことがあって、
しょっちゅうタダで映画見ていて、すっかり映画好きになったそうで。
映画スイングガールズを知らない人のためにちょっと書きますと、
田舎の高校生たちが、ひょっとしたことから突然ビッグバンドジャズを演奏することになる、
という青春コメディーです。
月9ドラマ「のだめカンタービレ」ですっかり有名になった、女優の上野樹理ちゃんが主演です。
スイングガールズを見ていたら、これまた「のだめカンタービレ」のドラマでのだめちゃんと共演していた巨匠指揮者役の竹中直人が実はここでも共演していてびっくり。
さらに、「のだめ」でオーボエ奏者だった黒木くん役の俳優さん(名前がわからない)も野球部員として共演。
なんだなんだ、ここがドラマのだめの源流なのか?!と私と父ちゃんはびっくり。
スイングガールズは、まるでコミックから飛び出してきたような面白さですが、
監督オリジナルなんですね。
それにしても、細かい笑いが無数にちりばめられていて最高!
アクの強い脇役も勢ぞろい。
なにより、こってり東北弁丸出しの田舎の高校生っぷりがたまらなく可笑しい。
茨城の女子高生も、都会から見たらあんな感じなのかしらー(笑)。
ストーリーは最初から最後まで珍道中の連続ですが、
実は演奏のすべてが出演者本人たちによるものだというところは舌を巻きます。
ずぶの素人だったであろう本人たちが、
どのくらいの修練を積んであそこまでの演奏ができるようになったのか、
演奏する喜びより、練習の大変さに泣いた時期も相当あるだろうな~
ましてや、自分一人ではなく、全員での演奏ですから、
ひとりひとりがすごいプレッシャーだったに違いない、
などと考えていると、
最後の見事な演奏シーンは胸が熱くなり、感動して思わず画面に拍手!!
すると子どもたちも拍手~!!
となりで見ていた父ちゃんも
「あー、娘の発表会見てるみてえだ・・・・」
と。
そのとおりだよ!!その言葉がいちばんしっくりくる!!
父ちゃんも、同じ気持ちで見ていたのでした。
映画にみんなで夢中になるあまり、
ストーブにかけていた昨日の残り物の豚汁はすっかりクタクタに煮上がってしまい、
モツ煮込状態。
「お湯入れればいいんじゃん?」
とみんな許してくれたのでした~。
家族で見られるコメディー映画っていいな。
『スイングガールズ』おすすめです。