イバラキ農村風呂

ゆっくりしてけ~

裏打ち

書道の話。

 

書道といえば、当然、薄っぺらい紙に作品を書きますよね。

学校の廊下とかに、子どもが授業で書いた作品が貼ってあると、

書いた場所のまわりにしわが寄ってますよね?

薄い紙に書いているので、墨が乾いてくると、墨の膠(にかわ)=天然ニスの成分で

紙にしわが寄る。

まあ、現代は膠じゃなくて主成分は樹脂だそうですが。

使った筆を洗わないでいると、筆がカチコチになりますよね、

あれがその成分のしわざですね。

 

話は本題。

この、しわを伸ばして紙を補強するのを「裏打ち」と言います。

裏打ちしないで額に入れると、シワシワでかっこ悪いんです。

本業の人に依頼すると、そこそこのお値段だそうで、私はお願いしたことがありません。

先日、書道用品店に行ったときにふと興味がわいて、

半紙サイズの裏打ちはいくらですか?とたずねてみたところ

1枚が380円だそうな。

お、意外と安い。

ただし、よく確認したら送料が高かった(笑)。

 

世間では、「アイロン裏打ちシート」なるものが販売されているんですね。

作品の裏からそれを当てると、裏打ちシートに付着してるでんぷん糊が

熱で溶け出して紙にくっつくんだそうな。

糊って熱で溶けるの???

10枚入りで400円。安!

ちょっと興味があったのでやってみることにしました。

 

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90歳のばあちゃんが使ってた昭和レトロなアイロン(笑)

まだまだ全然大丈夫!

 

作品の裏側から霧吹きで水をかけ、しばらく置くと、

ちょっとずつ紙のしわがとれてきます。

そこにまた水をかけてしわを伸ばし・・・

そのあと、裏打ちシートを乗せる。

そしてアイロン・・・・

という作業。

刷毛があるといいということなんですが、

そういうちょっとプロっぽいものは家になく。

まあ、半紙だからいっか、などと思ってやってみた。

 

仕上がりは上々♪

気に入っていた作品を3枚ほど裏打ちしました。

なんでもやってみるもんだなあ~!

自分でやれば1枚40円でした(笑)。