イバラキ農村風呂

ゆっくりしてけ~

昇段試験

先月、大人の部のほうの書道の、

初めての昇段試験を受けました。

子どもたちが所属している滋賀県書道協会とは別で、

県内にある「臨池会」という会です。

 

流派が違えばレベルが違うとは頭ではわかっていたものの、

いざフタをあけてみるとやはりぜんっぜん違いました。

こういうものだよね。井の中の蛙でした。

試験でまず何より戸惑ったのは、

自分の書いたものを批評しれくる存在がいないということ、

これがいちばん大きかった。

かつては教室に通っていたので当然ながら先生がいて

「ここがもっとこう」とか「こういう風にしてみたら」

などとアドバイスをもらいながら取り組ませてもらっていましたから、

先生が「OK」と言えば安心したし、

試験の合格点は先生が見極めてくれていました。

 

けれど今回は、まったくもって手探りの中での試験チャレンジ。

課題は4つ。

書いてはボツ、書いてはボツ・・・

納得の一枚・・・う~んこれかなあ・・・ いやーまだ違うなぁ

その連続で、あと一枚、あと一枚・・・。

すっげー孤独です。

書いたものに対して、あれこれ言ってくれる人がいないというのはこういうことなんだね。

自分で自分を批評するというのは非常に難しい。

ましてや合格ラインがわからない。

結局合計で100枚近く書いたでしょうか。

その中から、「これかな」と最もよいものを選んで、

審査に出しました。

 

結果は6月中旬、と書いてあったのですが、

一昨日ポストの中に通知が入っていました!!

「初段に昇級」とのこと。

わお~~~おめでとう自分!!よくやった!

審査作品にコメントはつかない、

と予め審査要綱に書いてあったのですが、

うれしいことにコメントが書かれていました。

孤独なランナーだった私には、これは突然給水所にバナナが置かれているような嬉しさ!

「文字が少し大きいです。白の余白を作ることでより整然とした作品になるでしょう。 方向性はよし。」

そうかーーーー!!ありがとう先生!!!

お会いしたことないけど、うれしいよー!

私はけっこう字が大きくて太めだったんですね。

これは言われなければ気が付かなかったわー。

 

ということで、今月の臨書はさっそく白を重視ダ。

余白の美ね、おっけーやってみる!!

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おーなんか自分の作品じゃないみたいだ!

生まれ変わったぞ私!!

課題は【孔子廟堂碑】。

 

若いころは楷書も臨書もきらいでした。

昔の人が書いたものをソックリに書けと言われてもちっとも面白くなかった。

でも、今はこれがめっちゃツボで、

何度やっても面白い。

ツラいけど面白い。

 

秋にもまた昇段試験があります。

昇段試験のたびに生まれ変われそう♪

楽しい苦しい旅路はまだまだ続く。

50歳までに、二つ目の師範免状を取ることが目標です。がんばりま~す!