先日、一気読みした本。
『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ著。
さすが、本屋大賞だけのことはある!!
なんとも、読んでいて幸福な気持ちになる一冊でした。
”血の繋がらない親の間をリレーされ、四回も名字が変わった森宮優子、十七歳。だが、彼女はいつも愛されていた。身近な人が愛おしくなる、著者会心の感動作。”
というのは、あらすじの紹介文。
あんまり書いてしまうと、ネタばらしになってしまうので
これから読む方のために書くのを控えますが、
子ども時代、中学生、高校生を経て・・・
というなかでたくさんの大人に囲まれ、
ゆるぎない愛情を注がれていたこと、
それがほんとうに、行間からこぼれてくるようで、
なんともあたたかな本でした。
登場人物が割とたくさん出てくるのですが、
私は、主人公と20歳しか年齢が違わない森宮さんという養父がとても好きです。
ピンぼけ写真のような味わいで、
いつもどこかずれているのにまっすぐで、
主人公とのトンチンカンな会話に何度も笑いました。
瀬尾さんの本は他にも
「あと少し、もう少し」
「強運の持ち主」
なども読んだことがあり、
どれもこれも登場人物の心の描写が上手でぐいぐい読まされたのですが、
どれもこれも、読み終わったあとに
「ああ、よかった~」
と思わされる作品が多く、
著者の人柄がしのばれます。
しかしまあ、展開がどうなるか気になって読むのをやめられなくなり、
時間を忘れて布団の中でなんと3時間もぶっ続けで読んでしまい、
結局それでも読み終わらずに翌日に持ち越したという(笑)。
久しぶりにどっぷり本の世界へ連れて行ってもらいました。
オススメの一冊。
興味あるかた、お貸ししますよ♪