イバラキ農村風呂

ゆっくりしてけ~

読書ざくざく

家にいる時間が長いので本ばかり読んでいます。

図書館が閉鎖になる前に借りてて良かった!!

ここのところめっちゃ私の中でヒットを飛ばしてくれている、

児童書作家の『いとうみく』さん。

この方の本は、毎年のように夏休みの課題図書に選ばれていますね。

下記数冊、読んだものを紹介します。

 

 

かあちゃん取扱説明書 (単行本図書)

数年前の夏休みの課題図書でしたね。

長男、その時は読まなかったのですが、

不意に借りてきたら面白くて一気飲みならず一気読み。

長男が爆笑の連続なので私も読んだら、たしかに面白かった。

娘も読んでいました。

低学年でも読めます。

文字も大きいので児童書の入門にいいかも♪

 

 

二日月 (ホップステップキッズ!)

お次は『二日月』。

小学校の女の子が主人公。

妹が生まれてとってもとっても嬉しかったんだけど・・・

でも妹の様子がなんだかおかしい。

ミルクを飲んでもすぐ吐いて、全然大きくならない・・・・。

主人公の気持ち、

お母さんの気持ち、

子育てをした(している)私自身、色々考えて涙が出る場面もありますが、

読んでよかったなと思えた本。

使っている漢字などから、

小学校中学年くらい向きかなと感じます。

 

唐木田さんち物語

唐木田さんち物語』。

これ、毎日小学生新聞に連載されていたんですよ。

当時、毎朝楽しみに読んでいました。

長男はその時は興味がなくて読んでいなかったので、

長男のために借りてきました。

唐木田さんちは8人きょうだいで10人家族。

主人公は小学5年生の志朗くん。

大家族なんてめんどくさい、となげやりな日々の志朗ですが、

大変だけど面白い、面白いけどちょっと泣ける、

そんな本です。

大人でも楽しめます。

 

カーネーション (くもんの児童文学)

カーネーション』。

これは、本当に重たい本でした。

児童書だと思ったら大間違い。

主人公は中学生の女の子ですが、

お母さんとのやりとりが軸。

反抗期とかそういうんじゃない、

もう、根本的に親子関係が壊れている母子の日常を、

娘、母、父の3つの視点から描くストーリーになっています。

読んでいて苦しくなる場面も多く、

主人公はいったいどうなってしまうんだろう・・・・

と続きが気になって、3時間で一気に読みました。

親として、

かつて子どもだった者として・・・・

読み応えがありました。大人のかた、ぜひ!!

 

 

朔と新

『朔と新』。

ブラインドマラソンって知っていますか?

視力に障がいがある方がマラソンをするときに、

ヒモを持った伴走者が一緒に走っていることがありますよね。

高速バスの事故で視力を失った兄と、元陸上部の弟の話です。

兄は優等生タイプ、弟はグレ気味。

視力を失った兄が取り乱さないでいることで、

家族が兄にどう接していいかわからない。

腫れ物にさわるような、見えない視線にさらされていることを

肌で感じている兄の心理、

自分のせいで、高速バスの事故に巻き込まれた、とずっと思い続けている弟。

読んでいる読者のほうも、苦い思いをなめる気持ちにたびたびなりますが、

これも児童書とはもう言えないジャンルで、

大人が読んでも十分読みごたえがあると感じました。

おすすめです。ぜひ!

 

最後。

いとうみくさんでなく、ブレイディみかこさんという方の本。

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』

ノンフィクションです。

イギリスに在住して20年の著者、

配偶者はイギリス人。

イギリスの、リアルな日常がつづられています。

子どもの通う学校を通して、いろんなリアルに遭遇。

そのリアル、実はおもしろおかしい日常なんかじゃない。

市民の中にある、人種差別、移民、労働階級、生活格差、性差別。

そしてその縮図が学校の中に凝縮している、

そんな感じです。

実際の、現在のイギリスの暮らしの中に、

こんな、差別的なものが存在しているとは思いもしませんでした。

衝撃でした。

学校格差なんか、半端じゃない。

でも、読んでいて私がいちばん衝撃だったのは、

イギリスの学校では”子どもの権利”について子どもたちに徹底的に学習させていること。

日本では、さらっと勉強はするでしょうが、

これに時間を割いてはいませんね。

このあたりを本気で見直さないと。

子どもが、自分自身の生まれながらにもっている権利について、

大人のほうから働きかけて身に付けさせる。

日本の文部科学省はこのあたり、子どもに変な知恵を持たせないほうが大人のため、

という風潮があるのではないかという気がします。

 

大人自身が、子どもの手本にならなきゃいけないのは、

どこの国でもいっしょだな、と痛感しました。

 

 

長くなりましたが、ご参考までに!