イバラキ農村風呂

ゆっくりしてけ~

日本にも、看護休暇がほしい。

放送大学の勉強をしていて、目からウロコが落ちることは多々。

昨日、特別支援教育の科目で、病院内学級、つまり病気の子どもの教育体制についての章を読んでいたときに、

スウェーデンノルウェーの事例が紹介されていました。

病気の子どもの権利としての教育体制は非常に充実していて、

在籍していた学校から移籍する必要なく、病院内で教育が受けられるそうです。

また、必要があれば退院後も家庭訪問での教育を受けることができ、

在籍していた学校と、院内学級と、その学びの内容についての連携・相談も先生がしてくれるそう。

先生は、全員が大学で教育学を修め、就学前学校教師資格(つまり日本で言う幼稚園教諭でしょうね)と、「特別教育家」の資格を持っているそうです。

「遊び」と「笑い」を中心としているという院内教室の写真が複数掲載されていましたが、

それはそれは、手のこんだ保育園の部屋よりもずっと素晴らしい室内環境でした。

こういうところで遊んだり勉強したりしたら、たちまち元気になるでしょう。

スウェーデンのホスピタルプレイセラピー(日本語にすると病院内遊戯療法、といったところでしょう)では、

『遊びは癒す』というスローガンがあるそうです。

すばらしい!

 

さて、一番驚いたこと。

それは、スウェーデンの『看護休暇』。

12歳未満の子どもが病気になったとき、両親は子ども一人につき120日まで休暇を取れる制度があるそうです。

これは有給休暇。両親保険の一部、とのことでした。

スウェーデンでは、共働きがほとんどだそうです。

(学校行事休暇というのも年2回、保障されてるらしい!)

 

なんで日本には看護休暇がまだないんだ?!

ぜったいに必要だよね!!!

これがあれば、子どもが熱を出したときに

「あ~!職場に電話しなきゃ・・・」と憂鬱になったりしないよ。

私も保育士の端くれですが、

園で預かっているお子さんが熱を出したりしたときに、

「どうしても仕事が抜けられません」

と言って、なかなか保護者が来られなかったり、

朝の時点で確実に体調不良でも

「職場に迷惑かけられない」

という思いから体調不良を園側に隠したまま子どもを預けて行ってしまったり・・・・

という事例があります。

この頃じゃ、コロナがらみで発熱にうるさくなったのでだいぶそういったことはなくなりましが。

 

子どもを育てるうえで、ぜったいこの看護休暇は外せない!!

育児休暇の次は、看護休暇だよ。

 

しかしながら、権利はあっても利用がなかなか進まない、

というのが日本のよくあるパターン。

男性の育児休暇がこれですよね。

 

コロナ長期休校の時もひしひし感じたのですが、

子どもを産んで育てるってことは、個人の問題じゃなくて社会の問題だと思います。

家族に、母親に、おっつけているうちは少子化になんか歯止めかかりませんよ。

働く母ちゃんが増えてるんですから、それを社会全体でフォローしないとね。

しかし、スウェーデンの看護休暇で計算したら、私はなんと480日分の休暇があります。

一年以上、遊んで暮らせちゃうじゃないか(笑)。