イバラキ農村風呂

ゆっくりしてけ~

信頼できる先生

娘、夏休みに入ってすぐ、適性診断というあんばいのテストを受けました。

本人の発達にどのような特性と偏りがあるかどうかを様々な設問で読み解いていくテストのようです。

それで、そのテストの結果が出たので聞きにきてください、

と学校からお電話いただき、数日前に話をうかがってきました。

 

娘の特性。

ものごとの処理能力が非常に速い、

縦の目線の動きが得意、

かと思えば横の目線の動きが苦手、

情報が多すぎると混乱する、

知能指数や学力には問題がない、

ということがデータとして出ていました。

 

縦の目線の動きが得意だという話には、

漢字ドリルがめっちゃ好きなことを思い出し、

なんだか深く納得。

漢字ドリルはたしかにずっと縦の目線だ。

逆に、算数の文章問題が、読んでいても頭になかなか入っていかないようなのですが、

ゆっくり一緒に読めば理解ができる、ということも思い出し、

たしかにこれは横の目線だ・・・・と、これも納得。

 

連想ゲームのようなものも苦手なようです。

たとえばですが、

丸といえば? →太陽

太陽といえば? →月

月といえば? →星

・・・・・

などと、次々に、なんでもいいから連想してみて単語を連ねて行くことに

「意味わかんない」

と思ってしまうみたいです。

ほうほう。

こういう類の連想は長男は大得意なので、

特性というのはあるもんなんだなあと感じました。

 

今回お話をしてくださったのは教育相談教室の先生で、

長男含め、今まではまったく接点のない先生だったのですが、

雑談もとても上手で、

話すのも上手だけどそれ以上に聞き上手で、

接し始めてすぐに

「この先生はおそらくいい先生だ」

と直感。

そして、どんどん話を進めて行くうちに、それは確信に変わりました。

 

得手不得手は誰にでもあるにせよ、

突出した部分と陥落した部分の落差が極端な場合、

集団生活では本人がつらいと感じる部分も多々あるでしょう、と先生。

たとえば学習の場面でわからないことをわからない、とすぐに言える環境であれば、

やりたくないことも取り組めるけれど、

クラス内も相当に落ち着きのない雰囲気なので(つまり周囲がうるさい)、

それが彼女のイライラを募らせて、

いろんな我慢が折り重なって爆発するのじゃないかなと想像するのですが、

とも言ってくださいました。

何度か娘が癇癪起こして泣いている場面に遭遇してなだめてくださったこともあるようで、

そのときに、爆発のピークを過ぎるまでそっと見守ってくれ、

少し落ち着いたところで接してくださっていることもわかり、

このあたりに信頼度が増しました。

何よりも、私が見受けるに先生自身がとても落ち着いていて、

寛大で、安定していることがとてもありがたくて、

ただ、仕事としての発達や学習の相談を専門としているだけじゃなく、

おおらかな優しさと誠実さがあるなあ、と。

この先生の教室が、娘の学校生活のやりづらさの受け皿になってくれるなら

それはとてもありがたいことだな、と思えたので

2学期から算数の授業だけ通級させることにしました。

1対1、もしくは1対2での授業で、

授業の進み具合はまったく、元の学級と同じだそうです。

学習の理解ができればいいので、その日のその時間の分が終われば好きなことをしていい、

というのが相談学級のルールなのだとか。

自由時間がある、という面で子どもは見通しをもって取り組めるようです。

娘にとってありがたい環境です。

 

もっとも、低学年のうちはクラスも相談学級のようなつくりだったらいいのに、

と感じました。

半分は学習のスペース、

もう半分は金魚がいたり、ハムスターがいたり(今はいないようですが)、植物が置いてあったりしてゆったりした雰囲気。

学習が終われば、そちらのスペースでぬりえをしたり折り紙をしたり、読書をしたりしていいそうです。

こういう雰囲気だったら、低学年の子どもはもっと安心して学校へ行けるのにな。

ちなみにアメリカの小学校は1年生の教室にはソファーがあるしそこにぬいぐるみがある、と

以前知り合った、アメリカでの子育て経験者の方が言っていました。

高学年になると日本のような学級の雰囲気になるそうですが、

低学年は幼稚園にも似たゆったりした雰囲気なのだそうです。

日本も、よい部分は取りいれてくれたらいいのに。

 

なにがともあれ、娘が穏やかな気持ちで過ごしてくれることを心から願って。

2学期は、机の下にこもらずにいられるかな(笑)。

私も、担当してくださる先生とのやりとりが楽しみのひとつになりそうです。