家の中で激しいケンカばかりしているので、
こりゃもう、外へ出るしかないんじゃないかなと思い、
「利根川サイクリング行かない?」
と長男を誘ったら、みんなが
「おれもーー!!」
「おれも行くーーー!!」
「あたしもーーーーー!!!」
とついてきてしまいました。
えーーー!母ちゃん一人で4人のサイクリングの面倒は危険すぎて見られないよぉぉぉ
「父ちゃーーーーん!!!利根川サイクリング行こう!!!」
と玄関から叫んだら、
「・・・んだよお、自分で言い出したのになんで俺を巻き込むんだよぉ」
とめんどくさそうな返事。
「お願いお願い!!」
と何回か玄関から叫んだら、頭をかきながら出てきました(笑)。
自宅から2キロほど南に行くと、利根川の土手があります。
利根川に続く農道をママチャリで疾走する家族6人。
もちろんちゅーたんもチビ太もがんばる。一人一台です。
やっと利根川に着いて一休み。給水です。
さあ、どうする?ここを終点にしよっか?家からけっこうあるよ~
と子どもたちに言ったら全員が
「やだ!もっと走る!!」
ですって。
「え~、だって、帰りもあるんだぞ?」
と父ちゃん。
それでも子どもたちは頑なに
「もっとやる!!」
そうか・・・・そんなら途中で泣くなよ!
目指すは、隣町の道の駅だ!!
(あとから見たら左側の道路に、すごいヤンキー仕様の車が写っていて笑いました。)
学生時代、よくここの土手を自転車で走ったっけなあ。
嫌なことがあると、利根川の土手に座り、悠然と流れていく川を見ながら
「この川の水に比べたら、自分はちっぽけだなあ・・・」
と自分をなぐさめたっけ。
川の向こうに落ちていく夕日を、当時飼っていた犬と眺めたり、
初日の出を見に行ったことも。
懐かしいわ。
そうしてようやくゴールが見えてきました!
「あそこまで行ったらアイス食べよう~~~!!」
食べ物が出ると聞いてがぜんやる気が出る子どもたち(笑)
しかしながらゴール目前にして、最後の坂道があがりきれず挫けるチビ太。
自転車を投げ出して、地面に座って泣き始めました。
その声を聞きつけて、先にあがりきった長男、娘、ちゅーたんが自転車を置いて走っておりてきて・・・・
「がんばって!もう少しだよ!!」
娘がチビ太を抱き起してくれ、
ちゅーたんがその自転車を押し、
「ほれ、背中に乗れよ!」と長男がチビ太をおんぶ!!!
なんてやさしいんだ~~~!!!
普段ケンカばっかりしていてしょうもないガキんちょだけど、
いざというときは優しい!頼りになる!!
父ちゃんに、「手伝ってこいって言ったの?」
と訊いてみたところ、
「いや、おれはなんも言ってない。自分たちで駆けて行った」
とのこと。
きょうだい愛にめっちゃ感動しました。
ゴールにて一枚♪
片道5キロ、走り切りました~!
このあとアイスを1個ずつ買って食べました♪
帰路はみんな余裕で
「あれ、もうここまで来たね」
「意外と近い」
などと言っておりました。
知らない道は遠く感じるけど、
知っている道って近く感じるよね~。
途中で、速い自転車(ロードバイク)と何回かすれ違いました。
長男が
「これさ、この土手行ったら海まで行けるってことなんでしょ?」
と。
「そうだよ。一日中こげば、神栖や銚子まで行けるんじゃない?」
と私が答えたら
「え!じゃあそれって、釣りもできるってことか!!」
と目を輝かせていました。
「高校生になったら、父ちゃんのロードバイク借りて挑戦してみたら。
リュックひとつと背負って、海まで行ってごらんよ。
自分の中のものさしが変わるよ。」
「マジか!!楽しそう!!」
そう。若いころは、多少無謀にも思えるような旅も必要なんだよ。
母ちゃんはそれが海外一人旅だったけど(笑)。
男子だったら、自転車で北海道一周とかやってみたかったわ~。
チビ太は、ところどころの坂道でやはり上がれなくて、
何度も泣いていましたが、
そのたびにどうにかみんなが励ましてくれ待ってくれました。
最後、土手から降りてくるのに調子に乗ってスピードを緩めずに下りていき、
砂利に滑ってズザーーーーーと自転車ごとスライディング。
あーーー!!とみんなが思って慌ててかけつけたけど、なんと無傷!
いやあ。この人、ほんとに幾度もあぶないことやるけど、
大きなけがってのがない。
運動神経がいいんだか、ただ単にツイてるだけなのか・・・・。
地元の、いつもの見慣れた景色が見えてきたときはみんなが
「やっと家だーーーー!」と小さく叫びました(笑)。
不思議と、遠出してきたあとはいつもの景色すら違って見えます。
そうなんだよな。
小さくても、山あり谷あり、旅ってのは成長するんだよ。
「なんか、ちょっとした旅だったね(笑)」
と一緒に最後尾を走っていた長男に言ったら
「ほんと。やり切った感もある」
と。
帰宅してから、ビールがうまいうまい!!
「運動した分だけビール飲んだら、全然体重減らないよね~」
と父ちゃんと笑ったのでした。