先日、図書館で予約して手元に来た本。
うちでとっている毎日新聞の人生相談コーナーで、
時々回答者として登場しているんですよ。
読者の相談に対するその答えがあまりにもすばらしくて、
どんな人なんだろうと興味が湧き、ヤマザキさんの著書を読んでみることにしました。
いやあ。
すごい!
すごいの一言。
サブタイトルに「私を育てた破天荒な母リョウコ」
とあります。
まさにサブタイトル通り。
笑いあり、涙あり。
ヤマザキさんの子ども時代はネタの宝庫です。
昭和1ケタのうまれでカトリック信者だそうです。
マリを生んだ直後に夫が病死。女手ひとつでマリを育てました。
その後、再婚して妹が生まれるのですが、
幼いマリは忙しすぎる母に代わって、妹のめんどうを見たり、
長期演奏旅行の際には近所の教会に預けられたりして育ちます。
北海道の大自然の中で育つと、こうなっちゃうんだろうか?
という爆笑エピソードと、
母の破天荒っぷりがすごい!
そしてそんな母に育てられたマリもすごい!!
高校がカトリック系で、三つ編みの校則に反抗して細い三つ編みをいくつも作ってドレッドヘアにしたところ
「髪は顔のフレームです」
とシスターに注意され、
「フレームなんかいらんわい」と翌日にスキンヘッドにして登校。
もう、この高校生活合わないわ~と17歳で単身イタリア留学(笑)
現地で恋に落ちた無職のイタリア人詩人を10年間も養い、
未婚のまま27歳で出産。
詩人に見切りをつけ、食べてくために必死になっているうちに初めて漫画というものを描き、
それが入選して10万円をゲット。
それを握りしめて息子と二人で帰国してきたというんですからもうほんとに波乱万丈。
読んでいると、
「ヤマザキマリさんの人生と比べたら、自分なんてぜんぜん普通だ(笑)」
と笑えてきます。
本を手にとる暇がないかたは、
子育て情報誌”コドモエ”の、ヤマザキマリさんのインタビュー記事をどうぞ読んでみてください。
↓
https://kodomoe.net/serial/interview/10968/
この、コロナ家ごもりでかなり子どもたちと密着24時で、
もうほんとに、悪さばっかり目について、
私も子どももお互いにサルの噛みつき合いみたいになってしまいぐったりですが。。。
ヤマザキさんのこの本を読んで
「ああ、まだまだケツが青いわ私も」
と笑いがこみ上げました。