昨日午後。近所の道端に、
「ヒナが落ちてたーーーー!!」
と子どもたち。
道路の真ん中にいたらしい。
「これじゃ、車にひかれちゃうよ!!」
と子どもたちが大騒ぎしながら家に連れ帰ってきました。
まだ、頭のうえにぽやぽやのしろ~い毛が生えています。
図鑑で調べながら、「ひよどりかな~」と子どもたち。
母ちゃん、ふと思い出した。
小学生新聞のいつかの記事に
”巣立ちヒナの季節は、飛ぶ練習中のヒナが思いがけない所にいるかもしれません。
でも、これは練習中なのです。
練習中のヒナを拾って飼育してはいけません。
なぜなら親鳥が探しているからです”
というようなことが書いてあったのです。
子どもたちが”ミミズをあげよう!”なんつって庭をシャベルでほじくっている間に、
ネットで検索してみました。
するとやはり県のサイトに
「元気なヒナは親鳥が付近で探しているのでそっとしておきましょう。
ただし衰弱している場合は保護が必要ですので連絡してください」
との内容が。
口をパクパクしてえさを欲しがったり、
ピイピイ鳴いたりする子は元気があるので問題なし。
あきらかに巣立ちの練習中。
それで、飛ぶのが下手なので墜落。
でも、親鳥は付近で見守っているのだそうです。
そこで人間が「ヒナだ!」なんつって拾っちゃうと、
親鳥は警戒して近寄れなくなり、めっちゃ困っちゃうのだそうです。
2、3日は探して回るけれども、
それ以上の日数になると親鳥も探さなくなるそうで、
そうなると、そのヒナは野生の世界で生きていくすべがなくなってしまうということでした。
ネコやカラスに食べられないか心配な場合は、落ちていた場所のそばにある
茂みの中でそっと入れておくのがいいとも書いてありました。
親鳥はヒナの鳴き声をたよりに見つけることができるそうです。
”えさちょうだい!”とさえずる元気な子。
つぶらな瞳をぱちぱちと開いたり閉じたりしています。
「カワイイ、カワイイ!!」
「飼いたい!!」
と大騒ぎの下3人の子どもたちにさきほどのことを説明。
長男はすでにこのことを知っていたので
「放してやらないと、死んじゃうよ」と。
落ちていた場所のすぐ近くの草深い場所に置いてくる、
と言って、
長男は自分の手に乗せたまま走り出しました。
妹や弟たちも走って追いかけます。
すると・・・・
パタパタパタ!!
風を感じて本能が発動したのか、手のひらから飛び立ちました!
「おおっ!!」
とみんなで言ったのもつかの間、やっぱり羽ばたきが足りなくて墜落。
なるほど。鳥も、最初からとべるわけじゃないんだなー。
人の子とおなじだー。などと母ちゃんが感慨にふけっていると、
長男が落ちたヒナを再び手乗りさせて、落ちていた場所へと連れて行きました。
***
今朝になって子どもたちが、ヒナを置いてきた場所を確認しに行くと、
「ヒナ、いなくなってたー!」だそうです。
無事に親鳥が迎えに来たのかな。
そう思いたいな、と思ったのでした。