イバラキ農村風呂

ゆっくりしてけ~

鍋将軍

休日午前11時。

子どもたちがうるさいので、

でも、外に連れ出すのは親もエネルギーがいるので、

家で楽したいので(笑)

ホットプレートを出したのであります。

長男にホットケーキミックスを渡し、

「裏に作り方が書いてあるので、自分で見て混ぜてね。

 読めない漢字は、聞いてね」

と一切合財、丸のまま、任せてみたのであります。

さーてどーなるか?

とちらっと様子を見に行ったら、

いつの間にか父ちゃんが台所にいて、

「牛乳を量れ」

「タマゴを割れ」

「まぜろ」

などなど、指示だし中(笑)

子どもたちの暇つぶしのために企画したのに、

父ちゃんの暇つぶし企画になってるよ!!

 

ホットプレートにいざ生地を流しはじめると

職人の血が騒ぐのか、

「そうじゃねえ!」

「よく見ろ!」

「ここの間隔が問題だ、それじゃこのスペースがムダになるだろ!」

などなど、父ちゃんが止まらない(笑)

 

おもしろすぎるので、ちょっと離れた場所で母ちゃんは様子を見守りましたYO。

 

こんどはひっくり返す場面になって、

「表面がまだ生だろ!よく見ろ!」

「フライ返しは、スッと入れろ!」

「思い切って返さねえと、ほらみろ、意気地のないことになるだろっ!!」

鍋将軍の口が止まらない。

そしてとうとう、じれったさが頂点に達し、

父ちゃんは子どもたちからホットケーキミックスの入ったボウルをとりあげ、

さらにフライ返しも奪い取り、

「いいか見てろ!!」

自分で焼きはじめてしまった(笑)

 

「父ちゃん、父ちゃん、子どもたちの暇つぶしになると思って、ホットプレート出したのにねえ、

しかも、子どもたちに任せようと思ってたのにさあ~

おかしいな~~~ おっかしいなあ~~~~」

と小声で言ったら

むむむっ?! と我に返った父ちゃん。

 

おもむろに

「おまえ、やれよ」

と長男にボウルとフライ返しを返却。

奪い取ったの父ちゃんじゃん、と私は笑いをこらえるのに必死です。

 

ああほんと、うちの父ちゃん、

いつまでたってもいちばん大きな長男みたいで面白い。

これだからすみれちゃんちはいつも安泰なのであります。