コロナ祭り真っ最中でございますが、
華洲書道教室はいつもどおり地味にやっております。
で、年明けからコンスタントに来てくださっている、中学校時代の恩師S先生。
だいたい隔週で月2回、通塾中です。
ご本人の希望で、小筆での祝儀袋の名前書きを連続集中講座。
ずっとこればかりやっていて飽きませんか?
と聞くのですが、
「いや、これが実用的でいいのよ。
自分の名前を徹底的に教えてくれるところなんてないから、
しばらくはこれをやりたいの。」
と。
”自分の名前がうまく書けない”という強いコンプレックスが取り払われた様子で、
「来るのが楽しい!」
とおっしゃって下さっています。
何よりです!
もともと、学校の先生ですからボールペン字はお上手なのですが、
やはり小筆となると勝手が違う様子。
その場で書いたものを添削するのですが、
”その場で添削”というのは私のほうも指導する側としての実力を試されるわけで、
でたらめは言えませんから、
私もその場で、一緒になって真剣に考えます。
たった1本の線の角度で、見違えるように違ったり、
ほんの少しの位置の違いで垢抜けたり。
二人で試行錯誤しながらあーでもないこーでもない、と。
前回は、お名前の「子」の字が傾いて見えるのはなぜなのか、
二人で一生懸命考えました。
そうしたら、一番下の左にハネるところのポイントが、
中心から常にずれていたんですね。
最後の文字の一点がずれるだけで、
名前の4文字全体が左に傾いて見えていることが判明し、
二人で「は~~~ん!!」と納得。
ここですね、ここですよ、と二人でスッキリ。
祝儀袋も、半紙もそうですが、
結局は全体の空間処理なんですよね。
中心をとらえることも重要だし
画面全体にうまくまとめることも必要。
一つ一つの文字そのものもそうなんですが、
結局はバランスなんです。
ということを話したら、
「奥が深いよね~ だから書っていくつになってもやめられないんだね~」
と納得されていました。
人に教えることって、本当に自分が勉強になります。
自分では、何も考えないで手本を書いていても、
いざ、ここってどうなってる?と聞かれたら
「えーーーーっと・・・・」
となることしばしば。
そのたびに、立ち止まって考えます。
春からは市民講座。
こちらもコロナ祭りでどうなることやらだけど、
スタートが5月末なので、開催されるかな~。
ま、なるようになるさ。
お暇でしたら、この休校・春休み中、
無料体験講座いらしてくださいませ♪