4週間続いた書道のスクーリング(面接授業)が昨日で終わりになりました。
毎週、墨の匂いをかぎながら集中できる時間は貴重でした。
楽しかったなあ~。
だいたい、科目案内を見てもスクーリング授業というのは2日間日程とかで終わってしまうことが多いようで、
受講生同士が仲良くなる間もないまま終了することがほとんどとのこと。
この講座は4回も顔を合わせる上、講師の先生のトークも毎回炸裂し、
ただ座って話を聞いている時間はほとんどなく、
実技メインなのでみんなが仲良くなるキッカケが多いのも事実です。
学校の理科室のような場所で各テーブルで3~4人が書いており、
必然的に、モノの貸し借りもあるし、
使ってる道具を見て
「それいいですねえ、どこで買ったんですか?」
「いくらでした?」
などと話に花も咲く。
放送大学の埼玉センター@大宮は駅前のビルの中に入っていて、
そこの8,9,10階が放送大学です。
他の階には英会話スクールや予備校、
プラネタリウムや大規模なカルチャースクールが入っていて、
その他、会社やら何やら色々。
昨日は最終日で、このまま帰宅するには惜しいネという話が出て、
18階にある(18階まであるなんて知らなかった!)中華のお店で
講師の先生も一緒にみんなでランチを食べてきました♪
18階からの眺め。鳥になった気分です。
遠く、秩父の山や群馬の山が見えました。
大宮に停車する新幹線がスローで入ってきてます。
てっぱくはすぐそこです。
先生はみんなにビールをごちそうしてくれ、オツカレサマー!と乾杯。
(私は最寄駅から車なので泣く泣く御遠慮しましたが(笑))
「毎年授業やってるけど、こんなに仲良くなる回も珍しいよ。
このままサークルにしちゃえば?
月1回集まって書道やればいいじゃん。俺も呼んでくれたら来るよ」
と。
不思議ですよね。住んでいる場所はまったくばらばらで、
年齢層もばらばら。
東京・千葉・栃木・茨城、そして埼玉。
気が付けば4回の講座ですっかり友達に。
面倒見のいい御年配の方がいて、みんなの連絡先をとりまとめてくれたので、
次に集まるときは連絡してくださるそうです。
先生は本当に気どったところのない面白い人で、
「こうやって、人がまだ働いてる真昼間に飲んでるってのがいいよね~」
と注がれるままに飲んで、
でも、受講生の専門的な質問にはしっかり答え、
世間話にはゲラゲラ笑い、
最後は店に上着を忘れて行きました(笑)。
ああ、私もこういう「抜け」のある人間になりたい、とつくづく思いましたねえ~。
人間、やっぱり完璧じゃダメなんですよ。
「常識」を上塗りする「味」がないと、などと思いました。
で、先週と今週で書いたもの。
居間の扉に(笑)。
「庭」はうちの看板を新しくしたいな~と思い、書いてみました。
これを見て父ちゃん
「外国人が初めて日本で書いた習字みたい・・・」
ですって!
「なんで?!」
と聞いたら
「よくわかんねえけど、うまいんだかヘタなんだか俺にはさっぱり」
ですって(笑)失礼ねえ~
長男は
「”止め”がないけどこれでいいの?!
マッキーの太いほうで書いたみたい・・・」
と衝撃を受けていました。
ちなみに、私は疑問に思っていたことがあり先生にもたずねたのですが、
小学生では基礎として楷書を習っているわけですが
当然ながらまったく基礎がのみこめていない小学生に隷書を教えるのは
良いことですか?それとも混乱しますか?と。
すると先生答えて曰く(論語か!)
「めっちゃいいことだよ、どんどん教えてやってよ」
とのこと。
以前にもここに書きましたが、
文字の成り立ちの順番からして、
古文字→篆書(てんしょ)→隷書→行書・草書→楷書
という順番なので、
実は子どもにとって書きやすく親しみやすいのは古文字や篆書。
たしかに、古文字は記号みたい。幼稚園児でも書けそう!
その次に、隷書も楽しい。
むしろ、一番苦戦するのは楷書で、
とめ・はね・はらいなどの決まりごとが多くて、技術が要求されるということです。
毎年年の暮れから年初にかけて、
市内の篆刻美術館でも「市内小学生篆書展」が開かれて、
市内3年生以上のすべての子の作品が数週間交代で美術館内に飾られるのですが、
子どもの書いたこの篆書展、ものすごく面白くて魅力的なんですよ。
うまいへたじゃなく、個性なんですよね。
アートなんです。
それを思い出して「たしかに」と納得しました。
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というわけで、華洲書道教室では今度の冬休みは
書き初め宿題応援講座にあわせて
『干支文字ワークショップ』やります!
隷書や古文字で干支を書いて遊びましょう♪
詳しいお知らせは、また後日!