イバラキ農村風呂

ゆっくりしてけ~

娘、ぐだぐだ

娘、かけざん九九の7・8の段で苦戦中。

先生から、かけざん九九検定カードなるものが配られ奮闘中。

これがねえ、ただ言えばいいってものでもなくて、くせものが潜んでいます。

それは「逆順」。

普通のかけざん九九は1から9まで下がりますが、

逆順はつまり9から1まであがってくるパターン。

娘はこれがとても苦手。

私の時はこれはなかったなあ。

たしかにこれがあったら私は苦戦したに違いない。

 

娘、一生懸命やっているのに、なかなかうまくいかず、

毎日、帰宅しては自分で「やる」と言い、できずに泣く。

「大丈夫だよ、先生に”がんばっているからゆっくりやります”って連絡帳に書いてあげるから」

と言うのですが、

どうしても自分が許せないらしい。

8の段がどうしてもできなくてぐずぐず。

たしかに8の段は印象が薄い。7の段も薄い気がする。

日本語の、音の感じなんでしょうかね。

8×8くらいしかインパクトがない。

7×7になると、42だか49だかわからなくなるらしくそれも苦手。

でも、本人の頑張る姿勢はえらい。

 

昨日は、夕方にスイミングもあり

スイミングもなんだか行きたくない理由があるらしく、色々文句言って

しまいには泣き出しました。

かけざん九九との相乗効果でもうぐだぐだです。

先生がイヤなのかと聞くと、今はそれは大丈夫らしい。

友達がどうのとか、バスの中がうるさいから乗りたくないとか、

色々、ごねごね言って難癖つけて「スイミング休む」、と娘。

「今日休んだ分は、土曜日どっかで行くことになるけどそれでもいい?」

と確認すると

「土曜日はおうちにいたいからヤダ!!」

とさらに大泣き。

しまいには

「スイミングなんかやめる!!」

ですって。

これには母ちゃんも我慢ならない。

「自分で始めたいと言ったからやっているんでしょ?

 お母さんがやりなさいと言って始めたことじゃないよ」

「だったらやめる!!**ちゃんはやめたもん!!」

「**ちゃんは親にやらされてたって本人が言ってたじゃん。

 あなたはスイミング始めるときに、泳げるようになりたいって自分で言ったんだよ。

 続けられるならやりなさいってその時父さんにも言われたよね?

 簡単にやりますって言って、簡単にやめるっていうのはだめなんだよ」

こっちも意地ならあっちも意地。

ここで私までキレたらおしまいだ、となんとかこらえる。

親としては、泳げるようになんかなんなくても別にいいから、

始めたことを簡単に投げ出すような子になっては欲しくない、とただそれだけ。

でも、今現在の娘にはそれはまだ年齢的にも言ってもわからないし、理解できないでしょう。

かけざん九九のイライラも相まって、娘も感情の爆発がピークです。

 

そうこうしている間に、スイミングバスの来るリミットの時間が来ました。

見かねてばあちゃんがバス乗り場まで連れて行ってくれ、

それでもわあわあ泣いていたとのこと。

ちなみに、バスには同じS小の子たちだけが乗っています。

スイミングバスが学童保育に迎えに来てくれるので、学童保育の子たちのみ。

バスが来たら泣きやむと思っていたんですが、

バスが来てドアが開いても泣いていて・・・

そうしたら。

ドアの開いたバスの中から、見かねて上級生が下りて来てくれ、

「**子!一緒に乗ろう!」

と娘の手を引っ張り上げてくれたんだそうな。

さらにバスに乗っていたみんなが

「そうだよ**子、一緒に行こう!」

「**子、乗ろう!!」

と口ぐちに言って出て来てくれたんだそうな・・・・・!!

この話を、バス送りから戻ったばあちゃんに聞き、母ちゃんは涙が出そうになりました。

S小っ子たち、なんてやさしいんだ・・・・・!!

娘は、夏休みの間だけは毎日のように学童保育に行っていたので、

学童の子たちとも仲良し。

特に兄の学年の子たちにとても可愛がられているようで、

バスの一件も、長男の同級生たちがどうにか娘をバスに乗せてくれたとのことでした。

 

習い事って、ノッてるときとそうでない時、ありますよね。

夢中になれる時とそうでない時。

うちの長男は、テニスは1年生からずっと続けていますが、行きたくないと言ってズル休みしたとか、

そういうことがありません。

表彰台も遠いし試合でも勝てないけど、それでも投げ出さずに続けていることが

実はかなりエライと今は母ちゃんは思っています。

きっと、実力云々じゃなく、ひとつのことを長くやれたということそのものが自信になる時が来る、そう思っています。

長男は、アツくないから長続きしている?

娘は逆に、熱しやすく冷めやすい・・・・?

という話を、娘がスイミングから帰宅する前に父ちゃんとしていたのですが、

父ちゃんいわく

「アイツ(娘)は俺に似たな。

 K(長男)がカメなら、アイツはウサギだよ。

 人並み以上なくせに、人並み以上だから、すぐに見切りをつけちゃう。

 俺はそれで、何事も長続きしない人生送ってきたからな・・・・」

ですって。

「俺も、植木屋の仕事だけは投げ出さずにここまで来られたけど。

 いや、投げ出そうとしたことは何度もあったけど・・・・

 でもそのたびに、投げ出させてくれなかったんだよな、うちの奥さん・・・。

 あんた、そんなとこでやめんの?!今までの努力が無駄になるよ、

 って、そういうときだけはすごい剣幕でめんどくさくてよお。

 だからおかげで植木屋やってんだけど。。。

 あいつの場合は、自分の話を聞いてくれて、それで、強引にでも背中を押してくれる人が必要なんだよ。

 まあ、うちの中で一番気が長い母ちゃんにしかできない仕事だね。

 俺ぁゴメンだね。途中でキレて怒っておしまい。」

頼りになるんだかならないんだか、父ちゃん・・・。

 

帰りのスイミングバスの時間になり停留所に迎えに行った時に、

泣いていた娘を率先して乗せてくれたというKが降りてきたので、

「K、サンキューね!! ナイスプレー!」

と肩をパンパンと叩くと、すでに声変わりが始まってガサガサしている声で照れくさそうに

「え、俺だったかな?!」

なんて言ってました。

普段けっこうやんちゃで、長男は”あいつめんどくせえ”なんて言っているんですけど、

いいとこあるな!と見直したのでした。

帰り途、

「泣いたけど、がんばって行けたね!すごいね!」

と娘と手をつなぎながら大げさにほめました。

すると

「・・・やっぱり続けられる」と自分から言っていましたよ。

照れくさかったのか、「オリオン座ってどこ?」

なんて話題をすり替えてましたが。

 

日々、じたばた一喜一憂の娘。

母ちゃんは、そんな娘から”忍耐力を育てられている”と日々感じてますよ、はい。