昨日で、4回のスクーリング授業のうちの3回目が終了しました。
最初はちんぷんかんぷんだった隷書ですが、
ようやく筆遣いに慣れ、楽しめる余裕が出てきました。
第2回の時の課題。
朱が先生の手書き手本、
黒が私の練習したのもの。
やっぱりどうしても似て非なるものになっちゃう。
ビミョーなニュアンスがやっぱり私には出せてない。
先生は書き慣れてるもんな~。遠く及びません。
先生からは
「筆遣いと基本はできてるから、あとは練習あるのみ。
きっと自分のモノにできるからサ。楽しんで」
と励ましてもらいました。
隷書は、”とめ”のない書体です。
先生いわく「末筆(おわり)は”ずるん”としてていい」と。
最初はそれだけでも衝撃でしたが、だいぶ慣れました。
慣れると、楷書や行書よりもずっと奥が深くておもしろい。
知識を深めるために、と昨日は本物の木簡(木に書のかかれたもの)や竹に書かれたものを先生が持ってきてくれ、
なんと、2千年前の中国の甲骨文字(本物!一個数万円!)までみんなに見せて、
しかも触らせてくれました!
甲骨文字って、これまた小さい1円玉のようなカメの甲羅に、
3ミリくらいの文字で彫られてるんですよ~。
中学校とか教科書で見ても、拡大されてるからそんなに小さいなんて思いませんよね。
さらに秦の始皇帝の時代の矢の本物まで先生は持参。
「中国の当時の技術がいかにすごかったかがわかるよな。中国人は器用だよ」と先生。
写真は、竹簡。
大きく見えますが、竹の幅は1cmもないくらい細い。
そこに、これだけ小さな文字が書かれています。
紙のない時代ですから、こういうものに書かれて、それをこうして編んで綴じていたんですね。
これはレプリカだそうですが(どうりで紐が新しい)、
論語もこうして書かれていたんだそうです。
こうやって、竹に巻かれたものを教科書にしていたんですね~。
知りませんでした。
来週は最終日ですが、終わるのがほんとに惜しい。
一年くらいずっと習っていたいわ。
書道熱に火がつき、もう一度、古巣の書道協会に所属して、
月々の課題提出をこなしてみようかなとも考え中です。
昇段試験は今さら関係ないので、臨書だけでも、と。
やっぱり、追われてでも書かないと上達しないですからね。