イバラキ農村風呂

ゆっくりしてけ~

社会科見学

市場へお買い物の昨日。

まるでそれは一種の社会科見学。

 

業者以外も立ち入ることはできますが、

子どもの入場はご法度です。

登録料と言って一律2,000円を最初に支払う必要があります。

(うちはすでに会社名で登録済み)

登録の札を首から下げて、いざ園芸エリアでお買い物。

と言っても、レジが見当たりません。

どーやって買い物すんだ???

頭の中はハテナだらけ。

 

周囲の動きを観察してみるも、

結局よくわからない。

ただ、値段はひとつひとつについているので、

価格が不明ということがないのは救いです。

 

月曜日は切り花が入荷とのことで、

長い箱に入った切り花の束がたんまり。

花屋では一本がいくらというのが当たり前の売り方ですが、

ここでは束売り。

すべてが安いわけではありませんが、

まだ時期の早いチューリップなんかは高くて当然。

切り花の生産農家って、ほんとに泣けるほどの手間賃しか手に入らないとよく聞くので、

直接、箱に入った状態の、

つまり農家の方が詰めたままの品を見ると、

生産者の働く手が目に浮かぶような感じがして、

有り難いな、という気持ちが湧きました。

花屋さんで買うのとは、ぜんぜん違うもんだなーとしみじみ。

 

鉢ものコーナーに行くと、

シクラメンポインセチアがたくさん。

ポット苗も、パンジーなんかは1トレーでの販売。

後で父ちゃんに聞いたら、

苗ものはトレーで競りにかかるもんだから

(父ちゃん、学校を卒業してから数年、花の会社で働いていたから詳しい)、

競りの売れ残りが置いてあったんだろうな、とのこと。

季節柄、もみの木があったり、

正月用のしめかざりがあったり。

いちばん驚いたのは、大量の門松!

すべて出来上がったものではなく、

半分くらいまで仕立て上がったものが、

フォークリフトのパレットの上にいくつもいくつも・・・・

飾り付けは、各々園芸店でオリジナルにやって販売、

ということなんでしょうかね。

値段が知りたくて(もちろん興味本位)門松をなめまわすように見てみたけど価格わからず。

もしかしたらパレット買いなのかな?!

買わないくせにスタッフに聞くのもはばかられ、

結局値段はわかりませんでした。

竹はほどんと今は中国産だから・・・、と別の話題の時に父ちゃんが以前言っていたから輸入ものなのかも。

中国で作成されたあとパレットに載せられたまま船に乗って、

そのあとは港からコンテナ輸送されてきたんだろーか・・・?

中国でも門松ってある?(たぶんないよなあ)

いやはや、想像するだけで社会科見学。

 

いざ、お目当ての道具もいくつか手に入れ、

素敵な切り花の束も持って、

お会計・・・・・

あ!レジがないんだったっけ。

どうすんだ????

 

スタッフのおばちゃんをつかまえて

「すみません、初めて来たもので・・・」

と言うと、メモ用紙とペンを挟んだ小さなバインダーを渡され、

「これに、登録番号と名前、

 品物・数量・価格を書いてください。

 ここは切り花の検品台なので、切り花だけです。」

ほほう。

自分が買った花の名前を書き込み、

数量を入れて、

・・・え、価格も自分で書いちゃうの?!

書いたら一枚破って手渡す。

すると、検品と言って、品物と書かれたものが相違ないか確認して、

『検品済』という札を貼ってくれるんですね。

その紙はスタッフに預かられ、

「事務所に送っときます。」

と。

「え、支払いはどこで?」

とたずねたら

「事務所です。」

ほ~~~~。

考えられないシステムだ。

こんなの初めて。

 

資材は資材の検品台があり、

鉢花には鉢花の検品台が。

担当コーナーの価格しか、皆わからないといった具合なのでしょう。

しかし、自分で価格まで書くとは驚きのシステム。

値段が品物に貼ってない場合は、なんとでも書けちゃうんじゃないの?!

とびっくりです。

しかし、こういうときに「自己申告」と言われると、

なぜか人間、不正はできないもんじゃないでしょーか(笑)

 

検品回りが済んで、

いざ事務所に行くと、

神経質そうな事務のオジサンが

「はい、あなた名前は」

と訊かれ、

「****です。」

と答えると、

「検品は済んでますよね?」

と。

「は、はい。」

なんだよー、そう言われたらドキドキするじゃんか!

全部検品してもらったよおお~~~。

そうだ、あれに似てる。

空港の入国審査!

ぜったいに不正に入国なんかしてないのに、

パスポートめくられて、顔をじっと見られてる時に、

『本人です!あやしくありません!!』

と心の中でなぜか叫んでしまうアレです。

ひさしく外国なんて行ってないけど、突然思い出しましたね~。

 

私の手書きの字で書いたさっきのメモみたいなものの写しを私に見せてくれ、

(どうやらファックスのようなもので送信するらしい)

さらにそれを元にパソコンで作成された領収書兼納品書のようなものも並べて、

「間違いありませんか?」

と確認。

そこで初めて代金のやりとりをします。

 

正月用のお花など、

これから園芸関係も賑わう時期。

初回さすがにドキドキしたけど、

次はもうへっちゃらだもんねー!

懲りずにまた行きたい、と思うワタシなのでした。