一昨日の晩のこと。
布団をしいてきて~と子どもたちに頼むと、
しきおわったら盛大に戦いごっこ遊び。
下二人だけならまだ話はわかるのですが、全員で・・・。
うっとおしいので見にも行かず、音声のみ聞いておりました。
すると突然、ガシャーン!!
ああ、誰かガラス割ったな・・・・。
縁側のほうから回って見てみたら、
予想通り、雪見ガラスが一枚、見事に割れて飛び散っていました・・・。
ああ、これから寝るっていうのに。
なんで夜も8時近いのにガラスの片付けせにゃならんのだ・・・・。
犯人は長男。
ちなみにわが家、ガラスの破損はこれで通算4枚目。
そのうち3枚は長男です。残り一枚はチビ太。
父ちゃんも
「これで何枚目だ!!!」
とおかんむり。
当然です。
雪見障子ってわかります?
上半分は普通の障子なんですが、下半分が二重になっていて、
一面は上下に動かせる障子、もう一面は外が見えるよう薄いガラスが入っています。
障子紙も当然ビリビリだしガラスがないとかなり寒いので、
かけらを片付けたあと、カレンダーの裏紙を何枚も貼ってしのぎました。
翌日。
ガラスはやっぱり危ないので、アクリル板を入れることに。
ホームセンターに買いに行くと、お目当てのサイズは2千円。
意外と高いな・・・。でも仕方ない。
父ちゃんはアクリル板を切る道具を持っているので、
それを買って家で切ることにしました。
こないだの水道破損といい、父ちゃんが器用でほんと助かります。
とはいえ色々壊しすぎ!
1時間ほどで無事に作業も済んで元通りになりました。
その日の晩、父ちゃんが
「2千円分を弁償してもらう。米とぎ、無賃で40回分!」
と宣言。
つまり1ヵ月以上の御奉仕。
すると長男が
「なんだよ!!2千円なら、お年玉から出してよ!!!」
と反論しました。
すると父ちゃんは怒って
「金で解決しろと言ってんじゃないんだよ。しっかり、反省の気持ちを持て。」
たしかにその通り。お年玉なんて、よく考えたらもともと、じーちゃんやばーちゃんのお金じゃん(笑)。それで補償しようなんざ甘いね。
長男はそのあと、10分近く部屋の隅でそっぽ向いておりました。
何か言いたげな後ろ姿です。
大五郎の上目づかいとそっくりな顔でちらりとこちらを振り返ったので、
「言いたいことがあるなら、聞くから言ってみなよ」
と私が言ってみると
「俺だけのせいじゃないじゃんかよ」
と低い声で怒っています。
おお、まあそれも一理あるな。
というわけで、こども六法ならぬ、こども裁判の開廷。
大岡越前役は母ちゃんです。
昨晩、布団でふざけていたのは全員で、
しかも現場に親はどちらも居合わせずでした。
そんなわけで、状況がわからないこともあり
その場で全員に、正直に真実を言ってもらうのがいい、ということになりました。
どうやら、話を要約すると
全員でバトルごっこをしているうちにヒートアップし、
布団にもぐりこんだ長男のうえに全員が乗ったりしていたもよう。
なおもしつこく攻め込んできたちゅーたんを振り払おうとした瞬間に、
カカトが障子にヒット!障子だけならよかったけど、その裏側にあるガラスが割れた、というわけです。
そうなると、長男一人だけが悪いとも言い切れない。
当然、11歳にもなるってのに寝る前に布団の上を暴れ回っているのは問題ですが、
それは置いとく。
それで、長男以外の3人に
「もしかしたら、自分もふざけていたし、あの場面では自分もガラスを割ってしまったかもしれない、と感じる人」
と聞いたところ、
「そう思う」とちゅーたんと娘が正直に手をあげました。
チビ太だけは「は?ガラス割ったのはK兄ちゃんでしょ?」
と意味がわからなかったらしい(笑)
まあいい。しょうがない。あんたはまだ4歳。
「自分もふざけていて悪かったと思うし、
40回の米とぎ仕事を、K兄だけにやらせるのはかわいそうだ、
自分も手伝ってもいい、と思える人」
とたずねてみたところ、なんとこれにはチビ太を含め全員が手をあげたではありませんか!!
これは素晴らしい!
で、どうしたらいい?と話し合った結果
4人×10回で4等分されました~。
ひとりで全部やるはずだったこの米とぎ御奉仕カード。
よかったじゃん、長男。
しかしすごいな。子どもって問題解決能力高いじゃないか!
しかも、ちゃんと「自分も悪かった」と思えるなんて、なかなかだな。
きょうだい愛に免じて「情状酌量!」と父ちゃんの計らいで、
米とぎに限らず、お手伝い一個につき丸を一個消化できることになりました。
すでに赤マルで塗ってあるのは、ふとん敷きお手伝いをしたから。
親の判断だけじゃなく、全員に意見を言わせて判断するってのもいいもんだな、
それぞれ考える力がつくだろう、と思った出来事でした。
でも、ガラスはもう割らないでほしいです。片付けが大変だ。