イバラキ農村風呂

ゆっくりしてけ~

お囃子オトコ

家でも、ふすまやら畳やら、さんざん叩いている長男。

練習なの? 大太鼓愛が止まらないそうです。お囃子オトコ。

 

先月、台風19号のため市主催の大きなお祭りがひとつ中止になったため、

メインでやらせてもらえるはずだった演奏もなくなってしまい

せっかく練習したのにと非常に残念がっていた長男でしたが、

このお祭りはピカピカの秋晴れでした♪

市内(合併前は旧隣町)のお祭りで舞台デビュー。

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前列にいる男の子は、同じ学校で6年生の子。彼は”つけ太鼓”です。

後列にいるのが長男です。

こうやって大人の中に交じると、まだまだ小柄だな~。

 

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この人、小さい頃は人前に立つのが大嫌いでした。

保育園の発表会では、ずっとナナメを向いて窓のほうを見ていたくらい。

歌も踊りも常に自信がなく、ピアニカ演奏も苦手だった長男。

小学校にあがっても授業参観が嫌いで嫌いで、

1年生の3学期の授業参観で国語の教科書の朗読だったときは朝、行きたくないと言って泣いたことも。

そんな人が、です。

5年生になったらこの通り。

なんでしょう、この変化。

むしろ、人前での演奏を楽しんでいるという。。。

子どもってわからないもんですね。

 

いやむしろ、お囃子が彼を変えてくれたんですね。

音楽は苦手だ、と本人も周囲も思い込んでいたんですけれど、

やってみたら大太鼓はめっちゃいけた、おれってやればできるんだな!

という自信が、彼を変えたんですね。

ちなみに学校の音楽の授業で楽譜読むのは大の苦手だそうで・・・。

和楽器の演奏は基本的に楽譜は存在せず耳コピなので問題ない。

そこも本人にとってはいいみたいです。

耳の中で日常的にお囃子の音色がこだましているらしく・・・

ソプラノリコーダーで、夜になるとお囃子の笛を何度も再現(笑)。

再現というか、むしろ練習しているようにも思える・・・。

それも耳コピできるんだなあ。たいしたもんだ。

などと思っていたら「篠笛、欲しいな~~~」と毎日つぶやく。

「篠笛ってのは吹ける人と吹けない人がいるらしいよ。息の入れ方が難しいらしいよ」

とは話したのですが、どうしてもやってみたいらしい。

誰でも吹けるもんではない、お囃子で一番難しい楽器は笛だ、とは私も小さい頃から聞いていたので。

 

パート先に、お囃子演奏の上手な先生がいるのですが(このお祭りでも別のステージで演奏していた)、

その先生に「篠笛が欲しいってうちの長男がうるさくてね~。でも、買っても結局吹けなかったらって思うと、値段も高いしさあ・・・」

と話したら、

「ビンで、ホーホーって鳴らすのが上手な子は、吹けるよ~!」

ですって。

さっそく家にあったワインの瓶をよく洗い、

「これがうまく吹けたら、篠笛買ってやる。どうだ、吹いてみ!」

と渡したところ、

「フー・・・フー・・・・・」

あ~残念。音出ないね。

「じゃあお母さんできんのかよ!」

とちょっとむきになる長男。

「ボーボーボー」。

こんなの、子ども時代に宴会のビール瓶転がってるとこでよくやったわい(笑)。

ちなみに、誰でもこんなのできるでしょ、と思って、

うちの父さんも同じくそう思ったようでやってみたら、

父さんは何度やっても吹けない!

娘も吹けない。

でも、ちゅーたんは吹けた!器用だな!

チビ太も吹けず。

 

よほど悔しかったんでしょう。

そのあとちょっと練習してついに長男

「ボー、ボー!」

吹いたではありませんか!

執念ですね。

それからというもの、ビン吹きが日課になってしまいまして・・・・(笑)

しかも、笛の唄口はビンより小さいと言って、セロテープでビンの口を狭くして練習する始末。

あんまり熱心なので、根負けしました。

本日、宅配便にて篠笛が届きますです、ハイ。

続き、あとでまた書きます。