生協で、こちらの本が紹介されていて、
興味があったので注文。
昨日、配達されました。
仕事柄、発達障害という言葉は日常的に耳にしますが、
でも、実際に私には分からないことが多く、
主任に保育園の職員室の本を借りたりしていました。
ただし、本の出版が古かったりもしたので、新しい情報が載っているものを読みたくて購入。
年々発達障害と診断される子が増えているというのは事実のようです。
昔と比べ、診断が容易になったことも理由のひとつのようです。
私が保育士の試験勉強をしていたころとは名称などもずいぶん変わっていて、
しかも今は比較的新しい名称であったアスペルガー症候群という名称は使われておらず、
自閉症スペクトラムに統合されたとのことでした。
学習障害についても詳しく書かれていました。
本を読み、
医療的に治るというものでないこと、
診断がつけば治療ができるというものでもないことがよくわかりました。
発達障害というそのものを治す対象ととらえるのは誤解で、
その子がいかに生きやすい環境を周りの大人が整えるか、
発達障害の子へのサポートは、つまりその親へのサポートが8割を占める、
との記述もあり、なるほどなとも思わされました。
親や先生が無理解であると、子どもの自己肯定感が低くなり、
自己肯定感が低い場合、大人になってうまくゆかなくなるケースが多いとのこと。
安定した子ども時代を送ることで自己肯定感を育み、
そこから特技、特性を伸ばしていけると、社会人として仕事を持ってもうまくゆけるという内容のことが書かれていました。
たしかにねー。
マイナス面を見てばかりいてもしょうがないものね。
マイナスを減らそうとすれば、
おのずとマイナスにばかり焦点が当たり、
結局のところプラスを伸ばせないという。
ただし、マイナスをなかったことにしようと、見ないふりもつまりは無理解ってわけです。
日常生活に支障はないまでも、
実際には自閉症スペクトラムに特性が含まれる場合もあり、
それを非障害自閉スペクトラムとも言うそうで、
読みながら、うちの娘はこれに当てはまるかもな~と感じたりもしました。
対人コミュニケーションには大きな問題がないので。
今も、週に1~2回担任の先生からお電話かかってきます。
でも最近は大泣きすることは減って来たそうです。
ただ、歯の健康集会だと言って昼休みを返上して全校集会があったとき、
あまりの嫌さに全校児童の後ろのほうでダダこねまくって、
相談学級の先生2人になだめられ抱えられ、荒れていたそうですが(笑)。
昼休み返上は理不尽だ!という娘の気持ちもよくわかる。
なんにしても十人十色。
それぞれの成長のかたちがあるってことですね。