「耳がヘン!」と娘からの申告。
「つまってる感じ。ぼわんってする」
その日ちょうど学校で水泳の授業があったので
「水が入った?」とたずねると、
学校のプールでは入ったけどすぐ抜けたよ、との返答。
えー。
ためしに耳の下のリンパをさわってみると
「少し痛い」
と言ったので中耳炎かもしれないな・・・
プール時期にやっかいだな、と思い
早いほうがいいので翌日、学校を早退させて急いで耳鼻科を受診しました。
自宅近所の耳鼻科はどうも怪しいというか商売っ気の強い医院が多く、
アグレッシブな先生ばかりなので私は苦手。
それで、勤め先の保育園で園児のママから評判のいいU耳鼻科に行くことにしました。
噂どおり、めっちゃおじいちゃんの先生は優しい声で丁寧に話してくれる人で、
鼓膜を見て一言。
「耳はなんともないんですよ。聴力検査しようね」
ですって。
言われるがままに聴力検査室に入り、検査。
静かな状態での検査に加え、
砂嵐のように雑音が聞こえる中で音が鳴る精密な検査と、
鼓膜に気圧をかけてする検査、3種類。
そして診断は
「低音難聴ですね~」
だそうな。
意外すぎる診断にびっくり!!!
「子どもに多いです。
心配せず楽観的に考えて経過を見ましょう。」
耳はなんともない、と言ったあとにすぐに聴力検査と判断した先生、
さすがだな~と感心しました。
さらに、こういうときに、悪い事態を極力説明しないお医者さんというのは私は好きです。
安心させてくれれば病気なんて治るでしょう。特に子どもは。
病は気からですよ。
「睡眠不足やストレスで発症することが多いです。
数週間経過してもまだおかしいようなら、投薬治療も考えますが、
気にならなくなれば来院しなくて構いません」
と言ってもらい帰宅。
意外な診断に、帰り途は運転しながらなんだかポカンとしてしまいました。
睡眠不足はあり得ないので(娘は誰よりも早寝早起き)、
ストレスかあ・・・・と考えると、
日々、学校で荒れまくっているのはストレスのやり場がなくて荒れているのか、
と感じたり。
いや待てよ。
娘が
「ザーザーって音の中で音を聞くのは全然できなかった」
と言ったので、
逆に考えたら、教室のざわついた環境でなにかひとつの音を集中して聞きとるのは非常に苦痛なのかもしれないと気が付きました。
と思って同時に”音楽の授業!”と思いました。
ピアニカの演奏を非常に嫌がると先生が言ったのです。
もしかしたら、かなり不快な雑音に聞こえるのかも。
夕方、善は急げと思い担任の先生に低音難聴である件を話をしようと学校へ行きました。
先生は、お忙しいにも関わらず丁寧に対応して下さり学校の様子など詳しく話してくれたのですが、
やはりまわりがうるさい場面でかなりイライラしているようで、
机の下にもぐってしまうことが一日に数回あるとのこと。
話を聞きながら、
娘はストレスが募りに募ってついに体が悲鳴をあげて発症したのか、
逆に低音難聴であるからこそ雑音に過敏に反応してしまい学校生活が苦痛なのか、
ニワトリが先か、卵が先か・・・・
母ちゃんはぐるぐる考えましたが・・・・・
結論。
ま、考えてもわからんな(笑)、と母は思いました。(こういうところが楽観主義。ネアカですから。)
家では、宿題もかなり集中してできるし、
わからなくても癇癪は起こさないので、
そのあたりも話をすると先生は意外そうでした。
さらに、学校へ行きたくないとはまったく言わず、
先日も先生にプレゼントするんだと言って花を摘んできた件を話すと、
先生は心を動かされたようで話を聞きながら目をみはっていました。
今後、教科によっては相談学級へという考えもありますよね?
と、先生は言いづらいであろうと思い私のほうから切り出すと、
やはり先生はそれも考えていた様子で、
国語と図工・体育の授業は問題ないと思うのですが・・・と少し言い淀んだあと、
「夏休み中に適性検査を受けてみて欲しい」と言っていました。
つまり、算数と音楽の授業だけ相談学級に抜けるという案です。
娘にとって落ち着くならそれも賛成です。
実は、今の担任の先生は1学期終了とともに産休に入ってしまうので、
2学期からは別の先生。
来たばかりの先生を驚かせるわけにいかないですからねえ。
この先生との相性がネックになってくるでしょう・・・・
案外、娘はストンと受け入れるかもしれませんが。
かなり、人をみているところがあるので。
大人に対して、本質を見ようとおもうところが強い性格なもんですから。
なんにせよ、低音難聴の不快感が早く癒えてくれるといいなと思います。
娘、繊細なんだな~。