イバラキ農村風呂

ゆっくりしてけ~

末っ子のさだめ

末っ子チビ太、お手伝いするよ!と自分から申し出てくれ

大きな燃えるごみの袋を1袋、ゴミ集積所へ。

うちは、燃えるごみは1袋10円のバイトです。

 

ひとりでえっちらおっちら運んでいきました。

そしたら、「小さいのにえらいね~~!!」と言いながら、

集積所前に住んでいるおばちゃんが出て来てくれて、

ジュースを一缶、プレゼントしてくれたんだそうです。

喜び勇んで帰宅したチビ太。

「おたーさーん(おかあさん)!!ゴミおきばのとこのおばちゃんが、

 おれにジューチュくれたーーーー!!!」

と大声でご報告。

洗濯物干していた母ちゃんは

「よかったねーーー!!アリガトって言えた?」

と。

「いえたよーーー!!」

「よしよし、いい子だねー!よかったねー!」

 

そうしたら、そのあとどうなったと思います?

上のきょうだいたち二人がわらわら出て来て(笑)

玄関でチビ太を取り囲んだあと、

「そんな、みんなに聞こえるとこでジュースもらったって言ったら、

 みんな欲しくなるでしょ?

 だから、これはみんなでわけっこして飲むんだよ」

と。。。。

(長男は、カブトムシでも捕りに行っていたのか留守で)

音声のみちょっと離れた場所で聞きながら、母ちゃん、ちょっと迷いました。

ここは、大人が介入して”これはチビ太のごほうびなんだからチビ太のものなんんじゃないの・・・?”

と仲裁に入ったほうがいいのか、

それとも、大声で言ってしまった手前もう仕方がないので子どもにまかせたほうがいいのか・・・・・。

 

10秒ほど悩んだ結果、やっぱ子どもの世界のシビアさは子ども時代に経験させるべきか・・・

と判断。

もし、チビ太が泣いたりしたらフォローに入ろう、と。

そして泣きもせず無事に場は和解。

母ちゃんが居間をのぞいたときには小さな小さな、180mlのパイナップルジュースは、

コップにごく少量ずつ、3人で分けられたのでした。

そんな少なくても巻きあげたかったんかい!とツッコミたくなるような。

(おばちゃん、きっとお中元でもらったジュースだったんだね(笑))

 

ああ、末っ子のさだめ。

私もよく、4歳上の姉にいろんなものを搾取されてたっけ。

私がもってる100円玉と、姉の十円3枚とかね。

「数が多い方がいいでしょ?こっちのほうが多いんだよ」

なんていって、不利な両替をさせられてました。

お金の価値に気が付かないうちの話ですが、

記憶に残ってるんですから何らかのもめごとがあったのかも(笑)。

チビ太、不承不承ながらも言いくるめられ、

それでもよしとしている姿が印象的でした。

 

母ちゃん、仲裁に入らなかったのは厳しかったかな、と思いつつも、

甘んじてその立場を受け入れてる様子に、

コイツ、やっぱり多人数兄弟の末っ子なんだなと実感したひとこまでした。