イバラキ農村風呂

ゆっくりしてけ~

卒業しつつあるところ

数日前の明け方、

チビ太に寝ながらおっぱいを飲ませていたところ、

私もいつの間にかぐうぐう寝ていて、

チビ太もぐうぐう寝ていて、

そうしたらねぼけたチビ太に

「ガブ!!」と思いっきりおっぱいを噛まれてしまいました。

あまりの痛さに

「いたいっ!!!」

飛び起きた私。

 

起きて居間が暖まってから着替えつつ確認してみると、

なんとおっぱいは血でべっとり・・・・

しかも上下の歯4本の噛みあとがクッキリと刻まれていて、

あり得ないほど痛々しい状態。

ああ・・・もうこりゃおっぱいやめよう。

おっぱいを飲めなくなってチビ太がかわいそうなんじゃなく、

こっから先はもう私自身の問題だ。

傷を見て決心がつきました。

 

実は今まで、1歳頃に昼間のおっぱいをやめてから、

夜間だけの授乳でした。

末っ子だし、

やめるときにチビ太が泣くと家族もうるさいだろうし、

とかなんとなく思ってやめずにいた夜中のおっぱい。

だって、パイってのは一回やめたらもうその子にとっては一生、

二度と飲めないもんなんですよ。

しかも、パイは一度やめたらもう、母ちゃんも出せないシロモノ。

だから悩むし踏ん切りがつかない。

考えてみたら保育園に入れるのもそうですね。

一度いれたら、簡単に「やっぱやめます」とは言えない。

そこが悩みどころなわけです。

・・・でも、もういい!

1歳半まで飲んでいたチビ太がいちばん最長記録!

アンタにいちばん長く飲ませたわよ!!

と、なんとなく踏ん切りがついたのです。

それにチビ太は良く食べる。

こないだの乳幼児健診では、

ごく一般的な体格より立派に大きいということが計測の結果でわかりました。

あんだけ食べていりゃそりゃ大きくなるわな。

もう母ちゃんの乳は、栄養補助でもなんでもなく、

嗜好品とかいうレベルだよ(笑)

しかもこんな噛み噛みされちゃって、噛みタバコみたいだよ。涙。

そう、母ちゃん決めたわよ、もうパイは店じまい!!!

 

さて、起きてきたチビ太に傷を見せて言いました。

「チビさん、母ちゃんのパイは痛い痛い」

「あ!あ!」

血を指さすチビ太。

「ガブってなっちゃった。チビさん、ガブって。母ちゃん痛い痛い」

泣く真似をしたら、チビ太もえんえんしてみせます。

「そう。だからもう、パイは壊れました。パイ、ない。」

「ない」

「そう、パイ、バイバイねー。」

よーく話を聞いているチビ太。

「お!お!」

おっぱいを指さして、確認するチビ太。

「そう。痛い痛い。パイ、バイバイねー。」

やや間があって、

チビ太が私のおっぱいに

バイバイ!」

手を振りました。ああ、なんかさびしいよ~。

 

午後になり。

本人のほうからパイを確認しに来ました。

何度でも傷を見せてあげ、

「痛い痛い。パイ、壊れちゃったねー」

と言うと、

チビ太は

「たい!たい!(いたい、いたい)」

と言って繰り返します。

そして自分で私の服を下げて、

バイバイ」。

日中、これを20回くらい繰り返しました。

 

夜になって、寝る時間になりました。

思い付いて、お風呂上がりのおっぱいの傷に、

絆創膏を貼ることにしました。

わざとチビ太を呼んで、

「痛い痛い、チビさん貼ってくれる?」

すると、チビ太も手伝ってくれました。

「あー良かった。治るといいなー」

チビさん、上手に絆創膏が貼れたので拍手してくれました。

 

いよいよ布団に入ると、

「パイ!パイ!」

理解しているのかいないのか、

いつものように「パイちょうだいコール」。

「パイ、ないね」

わかっちゃいるんでしょうが、納得できないチビ太は大泣きです。

そりゃそうだ。

でも、だんだん

「ほんとに、パイはもうおしまいなんだな」

と思ったようで、

5分ほど騒いでいましたが、泣きやんで、抱っこで寝てくれました。

 

思い出しました。

長男の時のこと。

長男は1歳になる一週間前におっぱいをやめたのです。

2日間、昼夜問わずものすごく泣いて泣いて、

大変な騒ぎでした。

ちなみに、昼間も授乳していたのに突然にやめたので、

私もおっぱいも岩のように張ってしまい、

言わば炎症の状態。

痛くて痛くて私は眠ることもできないほどでした。

こんなことになるならやめなければ良かった、

とか、

泣いて泣いてぐずる長男をかわいそうに思って切なくて涙が出たりして、

なんとも辛かった断乳の思い出・・・。

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さて、チビ太は夜中に10回ほど起きて泣きましたが、

いずれも短時間で泣きやみました。

しかも、隣で寝ていたちゅーたんが寝ぼけながらも、

弟が「パイ~パイ~」と泣いているので、

ちゅーたん無意識下でありながら、

「パイは、ないよ~・・・」

と言いながらとんとんと背中をやさしく叩いてあげ、

寝かせようとしてくれているのです!

なんとやさしい・・・・!!

これにはホロリ。

 ちゅーたんは母性の豊かなイクメンです。

 

”パイからの卒業=24時間営業からの卒業!!”

と意気揚々思って

「今日だけ頑張れば、そのあとはぐっすりなはずよ!」

と目論んでいたのは当日の晩だけで、

結局2日連続まだまだ夜中にちょこちょこ起きて

「パイ~」

と言っております。

しかも、パイが出てこないことに我慢がならないらしく、

なんと母ちゃんの顔面を

ベシっ!!

と平手打ちしてきたチビ太氏・・・。

末恐ろしい。。。

泣いてイヤイヤと抵抗したのは上の子たちも全員がやったけど、

「パイを出せ!!」

とばかりに攻撃してきたのはチビ太だけです。

性格だなあ・・・

さあ、今夜はぐっすり眠れるかしら。