家庭訪問がらみで、早帰りだった昨日。
私はパートが長引いたため、15時過ぎに帰宅。
どうも、普段は遊びに来ない同級生がうちの庭に来ているらしい。
娘の連絡帳を見たり、
植木屋の仕事の留守電を聞いたりして雑務をこなして一息ついたあと
気が付いたら、裏の庭になにかを粉々にしたゴミが散乱していることに気が付きました。
見ると、お菓子のゴミやら、何か、庭にあったプラスチックのものを粉砕した破片。
今まで誰が遊びに来てもここまでのことはなかったのでびっくりしました。
自分たちで収拾つけてもらわねば気が済まなくなった私は手にゴミ袋を携え、
それで、すでに別の場所に移動していたその子らをとっつかまえ、
裏の庭が散らかっているけどどういうことか?と事情聴取。
すると、
「K(つまりうちの長男)がやりました」
と口ぐちに答えるではありませんか。
は?!
自分ちの庭で、あいつがやったわけ?
ちなみにその場に長男は居ず。
なんでそんなことしたんだ?とモヤモヤしながら私が帰宅していると、
どこからかひょっこりと長男が現れて、
家に向かって戻ってくるではありませんか。
「ちょっと!アンタなんで裏の庭があんなことなってんの?」
と襟首つかんで尋問すると
「・・・・片付けるよっ!」
と怒っているではありませんか。
「いいことか悪いことか、判断つかないの?なにやってんの」
となおもたたみかけると
「わかってるよっ!」
とさらに噴火。
私の手からビニール袋をもぎとり、自分でせっせと片付けをする様子を見ていると、
自分が悪かったと思っているようです。
いやはや。なんでこんなことしたんだ??
***
夜になり、父ちゃんにも今日のことを話していたら、
長男が言いにくそうに自分でも話をし始めました。
本当は来てほしくない友達なこと、
今日のゴミの件は、
”お前にやるよ食べていいよ”と全部からっぽになったお菓子の袋を押し付けられたのだそうです。
いらねえよ自分で片付けろよ、と何度か押し問答になり、
その末に散らばっていたとのこと。
割れた破片は、友達にそのプラの何かを投げられたので、頭に来て自分が踏みつぶしてそうなったと。
様子を遠目で見ていた娘によると、どうも長男はその友達に後ろから襟首つかまれてガタガタ体をゆすられたり、いろいろやられていたようです。
学校で「おまえんち行くから」と言われたときに遊びたくないから断ったそうなのですが、
それでも無理やりに来たらしい。
せっかくちょっと遠いところから小雨の中自転車こいできた友達を追い返せなくて、
相手をしたらさんざんな目に遭ったそう。
それを聞いていた父ちゃんがバッサリ、
「そんなの、友達じゃねえ。来ても相手すんな」。
長男の話を聞いていて、思い出しました。
私も、小学生の頃に、ちょっと苦手だった友達数人が遊びに来たことがあって、
いいと言っていないのにどんどん家へ上がってきてしまい、
私の学習机の引き出しを片っぱしからあけて、
さんざ中身を吟味していったこと。
さらに、当時書いていた日記だか、自分で書いた創作の物語だかを机から発掘され、
それを大声でみんなの前で読まれたこと。
ずっと忘れていたけど、思い出しました。
あれも、4年生くらいの頃だった気がする。
長男にその話をしたら、目を丸くして聞いていました。
そうしたら父ちゃんはもっととんでもないエピソードを持っていて、
自分ちのヤンキーの兄ちゃんとワル友達が、
近所でも弱虫で有名だった子の家に数人で上がり込み、
その子が大事にしていたカードゲームのカードを、
そこの家のダルマストーブの上に置いて焼いてしまった・・・と。。。。
「オイオイ!火事になったらどうすんだよ!!」
とさすがに私もその話を聞きながらつっこみましたが。。。
「ほんと悪いよな、そんなことしていいのかよって俺もその話聞いて思ったけど」
と父ちゃん。
近所でも弱虫で有名だったはずなのに、
その子は高校デビューして、とんでもないワルに変貌したそうです。
(その頃、兄貴は高校行かなかったもんで、すでに働いていた。)
まったく、とんでもないワルの巣窟のような土地柄です。
それにしても、遊びたくない友達が来たときってのは、
たしかに子どもとしては困る。
相手にしないのが一番なんだけどねえ。
それができたら苦労しないよ、という長男の気持ちもわかる。
ちなみに、相手に手を出されても基本的には出さないのが長男。
でも、ズルいやつがいて、口でさんざん挑発したあとに、
ちょっとでも相手の体が触れたとたんに
「正当防衛」だと言って暴力でかかってくるやつもいるそう。
しょうがねえなあ・・・。
とりあえず、頭に来たら取っ組み合いやってもいい、
アンタが取っ組み合いするくらいなら、
よほどの事情があったんだろうと想像がつくから。
先生も友達も信用してくれなくなっても、
お父さんもお母さんもアンタの味方だからね!
と、そのふて腐れながら漢字ドリルやる長男の後姿に言葉をかけたのでした。
男子はいつまでも無邪気でカワイイ一方で、
お子ちゃまで困るわ、という気もしなくもない。
でも、イヤなタイプの人間と折り合うのも、
やっぱり一生それから逃げ切るのは無理だから、という話も私と父ちゃんでしました。
どこへ行っても、苦手はタイプの人というのはいるものです。
タフになれ!!それしかない!!