イバラキ農村風呂

ゆっくりしてけ~

長男、かみつく。

長男。

前回のブログで書いたテストの順位発表の件。

なんと、先生にかみついた!

(ほんとに噛んだわけじゃありません(笑))

 

その前に、訂正なのですがこないだあったのは

「学力診断テスト」じゃなくて、

その前哨戦の、「力試しテスト」なんだそうな。

つまり、模試です。

来週の学力診断テストでいい結果出せるように、

予行ってわけですな。

で、こないだ発表になったのはその「力試しテスト」の順位だったんですね。

 

長男、友達の***が元気ないのに気が付いて、

本人に理由を聞いたところ、

元気ない理由のひとつにやっぱりその順位の件もあったらしくて。

長男はどうしても、先生に言わなきゃ気が済まなくなったらしい。

それで先生を捕まえて、抗議したんだそうな。

すげーな、勇気あるよきみ!!

 

順位を発表したのは、どういう意味があるんですか?

とまず問うたらしい。

そうしたら、先生は「どうしてそんなことを聞くの?」

と。

まあ、そうなりますわな。

「どういうつもりで先生がそれを発表したのか、知りたいんです」、と長男。

「中学生から先は、常にこういうことが続くのだから、

 突然、中学生になって経験するよりも、慣れておいたほうがいいから」

と先生は答えたそうな。

長男はそこで引き下がらなかった。

「それは、中学校になってから経験すればいいことだとおれは思います。

 今は、おれたちは6年生です。クラスに24人しかいないです。

 知らされた順位に、ショックを受けている人がいたとしたら、どうしますか?」

と。

「それは、そういう人がいる、ということ?」

と先生。

長男は、近くにクラスメイトもいたので、ここで名前を出して言うことじゃない、と思ったとのことで

「いたとしたら、の話をしてます。

 それでもし、その子が傷ついて学校に来なくなったとしたら、どうしますか?」

とたたみかけたそうな。

ホント、勇気ある。

先生こたえて曰く、

「中学校になったら、ずっと続くことなのだから、少しずつ慣れていかないと」

という趣旨のことを答えたらしい。

長男はここで内心、(先生、逃げたな)と思ったとのこと。

それで長男は

「次の学力診断テストの結果も順位を発表するつもりなんですか?

 おれは、しないほうがいいと思います」

と意見。

「・・・わかった、少し考えておきます。」

と先生はその場を去ったらしい。

 

この話を、夕飯食べながら聞いていて、

母ちゃんはちょっと焼酎1杯飲んでいたこともあり、

なんかウルっときてしまって。

「あんた、スッゲーえらいよ。なかなかできることじゃない」

と。

どうしてそこまでの勇気が持てたのかと聞いてみました。

「いやさ、やっぱこれは、オレが言わないとと思った。

 ***が元気ないのはやっぱ気になるし。」

そうだよね。友達が元気ないのはかなしいよな。

「***自身が先生に言ったとしたら、努力しろと言われて終わっちゃう話になるし、

 逆に、成績が上位のヤツが言ったら、

 ”おまえ、一番じゃなかったからひがんでんのか?”って茶化されて終わるんじゃないかなって。」

うんうん。

「(成績が)良くも悪くもないオレが言うのが、いちばん説得力があるって思って。」

冷静だねー。でも、正論だよ。

 

 

父ちゃんがその話を聞きながら話し出しました。

「おれもさ、生協の配達やってた時代に成績表があって。

 廊下に貼り出されるんだよ。

 クリスマス正月用品売り込んでこいって言われるんだよな。

 で、デキるやつはどんどんグラフがのびてく。

 とれないやつは、ぜんっぜんだめ。

 で、できるヤツの中でもまた、1位争いさせられる。

 つまんねーことだよ。

 そんで、会社の利益にならねーやつはどんどん苦しくなって辞める。

 アホだよ。数字とカネはいっしょくただ。 

 おまえら、人と比べられない人生を選べよ。」

ほんと、父ちゃんの言う通り。

 

「好きなことを極めればメシが食える。

 メシが食える大人になれ。」

グレて高校やめて、ラーメン屋でバイトして、

そんでまた2つめの高校行ったうちの父ちゃんが言うんだから、説得力あるよ。