イバラキ農村風呂

ゆっくりしてけ~

はじめての映画館

午後から雨の予報の昨日。

土曜夜のお囃子の練習のあと長男の友達Rが泊まっていたので、

釣りに行きたい、とか

SL見に真岡へ行きたいとか(しかも電車で!)

総勢5人の数の圧でなかなか無理な注文をつけてくる子どもたち。

父ちゃんは外出の予定があり全然あてにならない。

 

う~ん。

雨だしな・・・・

いつ降ってくるかわからんし・・・・釣りは無理。

悩んで悩んで思い付いたのが

映画!

 

映画なんて、わたしゃ独身時代に父ちゃんと見た『海猿』が最後だなあ。

父ちゃんが一人暮らししていた頃の話なので、成田の映画館か何かで見たのでした。

 

子どもたちに、

「雨も降るし、映画にしようと思うんだけどどう?」

と聞くと、

映画というものに行ったことない娘・ちゅーたん・チビ太の3人は大興奮。

「行く!行く!映画館!!」

と大喜び。

友達のRはコナンの大ファンなので、新作が出るたびにお父さんが連れて行ってくれるとのことで、映画大好きらしい。

なので、Rも大喜び。

実は私、先週に「期末勤勉手当」なるものをいただき、少しだけ財布に余裕があったんであります。(とは言っても二桁ももらってませんよ、パートですからね)

子どもたちに何か買ってやるつもりはなかったけど、

人生初の映画見せるってのは我ながらいい案だな、と。

 

「”アラジン”にする?

 それか、ピカチュウのもやってる。

 あ、クレヨンしんちゃんもあるわ。しかも今週まで。」

「アラジンてどんな~?」

「げー!貞子だー!!これこわいんだぜ」

と家にテレビのあるRは宣伝で見た怖さをみんなにアピール。

パソコン画面をみんなで覗き込みながらワイワイガヤガヤ。

映画館によって、やっている映画って違うのですね。時間もバラバラ。

あじゃないこうじゃないと言い合っている中で、

長男だけは蚊帳の外。

あっちのほうでハンモックに揺られながら

「なんで映画なんだよ」

とふて腐れています。

彼は釣りか鉄道、と頭の中で思っていたようです。切り替え下手だなあ~。

そんな彼をほうっておいてどんどん議事は進みます。

ちゅーたんはピカチュウがいい、と言ったのですが

ほかの二人はクレヨンしんちゃんがいい、と。

それで、最終段階になって長男が

「見るならクレヨンしんちゃんがいい」

と言い出したので、多数決によってクレヨンしんちゃんに。

 

この子ら全員に外食で飯を食わせたら大変なことになるので(金額が、です)

チキンナゲットを具におにぎりを握るよう指令を出し、

せっせとおにぎり作る長男と娘とR。

そのあいだに水筒を準備するちゅーたんとチビ太。

さすがだ。

行くとなったら早いわ。

 

いざ映画館のある埼玉のショッピングモールまでたどり着くと、

子どもたちはチビ太の乗ったキャラクターカートを押してくれ、

なかなかに面倒見がいい。

映画が満席で見られなかったら大ブーイングだなと心配になり、

行ってすぐにチケットを購入。

今はオンライン購入がメインらしく、

有人カウンターに行ったら、駅の切符販売機みたいな券売機で買うよう言われました。

いやあ。映画館も無人券売機か。

今やユニクロさえ無人レジ化しているもんなあ。

外出先で誰とも言葉を交わさないで一日が終わってしまう日も来るんじゃないだろうか??

などとそんなことも頭をよぎる。

 

フードコートの椅子に6人で陣取り、

映画の前に、持ってきたおにぎりで腹ごしらえ。

こういうときに、目の前にあるカレーやらうどんやらパフェやらの看板に反応しない子どもたち。えらいぞ~!

 

さて。

映画館に入ると、子どもたちは

「このイス、壊れてる!」

と大騒ぎ。

つまり、座ってないと閉じてしまうからです。

体重も軽いから子どもたちはパッタンパッタン上手に座れません。

コントみたいです。笑ってしまいました。

いざ会場が暗くなると、チビ太と娘は泣きだしそうになり両脇から私の腕にしがみついています。

意外にもちゅーたんは暗さに強いらしく、まったく平気。

ワクワクのほうが強かったみたいです。

映画ワンピースの宣伝の大音量にビックリ仰天で耳をふさぐ娘。

そうだ、この人耳が調子悪かったんだっけとその時気が付いて、

途中で泣いたら困るな~

と一瞬思ったのですが、

「うるさかったら右耳を手でふさいでおきな」

と軽く言ったら大丈夫でした。何事も親が神経質にならないのが一番ですね。

 

クレヨンしんちゃんの映画は、過去のものはレンタルDVDで殆ど見たことがあるのですが、

私は子どもたちがDVD見ている時なんてのはたいてい料理しているか何かなので

一緒に見たことはほぼ皆無。

面白いかどうかなんてまったく期待しないで見ていたのですが、

子どもといっしょに爆笑する場面が何度もあり、思っていた以上に楽しめました。

とくに、ヒロシとみさえが夫婦ゲンカする場面では、

あ~よくある~わかる~!!と思ってしまい笑えました。

子どもはもしかしたらこんな気持ちで夫婦ゲンカを見ているのかもなあとも。

それから、生きるか死ぬかぜったい絶命の大ピンチの場面で、

しんのすけが母ちゃんに

「右に回すのよ!!」

と言われ

「かあちゃ~ん、右ってどっち~??」

「お箸持つほうよ!!!!!!」

と言うシーンがあり大爆笑しました。

ありがちだな~。

子どもって右と左、かなり大きくなってもわかんないんだよな~~~

 

クレヨンしんちゃんは子どもの笑いばかりが詰まった映画だとずっと思いこんでいたのですが、

子どもの笑いはもちろんだけど、

大人が子どもに対して日々思っていることや、

どこの家にでもありがちなトラブル、

母ちゃんの目線でのリアルな子育て、

父ちゃんの目線での家族愛・・・・

などなど色々盛り込んであり、

大人でも楽しめました。

 

ちなみに長男とRは真ん中のいい席で見ていたので私からは遠かったのですが、

二人が大爆笑する声が何度も聞こえていたので、

連れてきた私としては大満足でした。

チビ太と娘は3分の2を過ぎたあたりから「まだ終わんないの?」とダレ出したのですが、

思いのほかちゅーたんは最初からエンドロールまで集中していて、

とっても楽しんでいました。

 

これだけの人数を連れて行くとなると決して安い額ではなかったけど、

それでも、ボーナスのいい使い方できたな、と自分で嬉しかった母ちゃんでした。

お金は上手に使ってなんぼです!

ちなみに私は放送大学の学生証で大学生料金でした♡学割って嬉しい!