イバラキ農村風呂

ゆっくりしてけ~

メガネデビュー

席替えが先週あった長男。

ひとつ前の席(前から3番目)になり、

黒板の文字がちょっとは見える?!

と期待したものの、残念ながら変化なし。

 

というわけで、本人が「メガネつくって」と言ってきました。

私としては、メガネは一度かけちゃうと度が進んでしまうという感じがしていたので、

できればメガネなしでもうちっとふんばって欲しいなあと思ってはいたものの、

「一番前の席に移動するのだけはぜったいイヤだ」

とのこと。

一番前の席というのは、つまりおふざけが激しい子が多い席なので(笑)

まわりがおふざけ君だらけだと辛いらしいのです。

わかる気はする。

 

そんなわけで日曜日、彼の初メガネをつくりに出かけたのであります。

まあ、考えようによっちゃ眼科を受診するというのも必要かとも思ったのですが、

今回はとりあえずメガネが早急に必要かもね、という感じだったので、

眼科は後回し。

 

入ったメガネやさんでさっそくフレーム選び。

長男は「丸いメガネは嫌だ」と言い、チョイスしたメガネは角だけ丸い長四角フォルムのもの。

お、なかなか似合うね!

色は?

と聞いたら「断然、黒。」

ほお~~。

お若い女性の店員さんが声をかけてきたので、

ひやかしでなく、今日ほんとに作ります、そんでもってこの子は初めてメガネをかけますので、サポートしてください、と伝えました。

いつも優柔不断な長男だからな~時間かかるか?

と一瞬思うも、

”いや、このメガネは私がかけるのではなく長男がかけるのだ”

と自分の心につぶやく。

こういう場面で親の好みを押し付けるような人間になりたくない(笑)

長男がいくつか試着。

「自分がいちばん気に入ったのにすればいいよ。あなたのメガネなんだから」

と鏡の中の長男の顔に声をかけたら

2個のうちどっちか迷っていた様子でしたが

「これだ」と自分で決めました。

どんな場面でも、子どものこと信じるって、大切だな~~~。

 

空いていた店内ですぐに視力測定。

よくある本人任せでなく、見開いた目で測定機器の画面を見つめるものなので正確です。

家ではカレンダーの文字が見えないとか言っていたし、

もしかすると0.5くらいかもしれないな、と思って測定を待っていたら

なんと結果は両目ともに0.2!!!

まさか、まさかの0.2・・・・

愕然としました。

そりゃ黒板見えないわけだよね。

というか、短期間の間に相当すすんだに違いありません。

 

メガネ作成の段階になると、

長男のしっかりっぷりがよく伝わってきました。

「**と**ではどちらが良く見えますか?」

という質問がほとんどなのですが、

的確に答えていきます。

さらには、見えないところは

「見えません」

変化が曖昧なところは

「変わりありません」

と、大人のように返答しています。

正直、もっとふにゃふにゃしていると思っていたので、

子どもの測定はちょっと難しいかも?と想像していたのです。

 

いつの間にか、大きくなったなあ~~。

親の出番なんてもうないじゃん(笑)

成長して、近視の遺伝もバッチリ出てきたってわけかあ。。。

やむを得ん、成長の証だ、となぜかすごくすっきりした気分になりました。

私も、ちょうど10歳前後から急激に視力が落ち、

それからは留まることなくほとんど毎年レンズを交換していました。

 

初めてメガネをかけるということで、

矯正視力は0.6で調整。

かくして30分後には初めてのメガネができあがり、

かけてみた感想

「うっわー!!良く見える!!!」

でした。

0.2じゃあ、そりゃ見えてなかっただろうねー。

 

授業中だけメガネを使うことにして、

日常はまだ裸眼を鍛えるほうがいいと思う、と話しながら帰宅。

本人は去年の秋ごろからちょっと異変を感じてはいたものの、

今年になってから、見上げた木の葉の葉脈が見えなくなったことに気が付いたとのこと。

「前はあの葉っぱ見えてたのにおかしいなーと思ってた」

と帰り道に言っていました。

そうだったんだねー。この半年で、けっこう急に悪くなったんだろうなあ。

 

その日の晩、喜んでメガネをかけたり外したりしている長男をよそに、

酔っぱらった私はなんだかせつなくなり、

涙がポロリ。

「お母さんが目が悪いせいで、メガネかけることになっちゃってごめんね」

と長男をハグしたら、

「いいんだよいいんだよ、ドンマイドンマイ!」

と肩をポンポン叩いてくれました。

なんていいヤツ。。。

 

***

さて翌日、学校でのメガネデビュー。

母はまさに文字通りの老婆心。

「からかわれたり、いやなことを言われたりしたら、やめて、ってハッキリ言っていいんだからね」

と出がけに声をかけたら玄関から

「ニャー!」

と元気な返事(笑)

 

学校では担任の先生が

「お!メガネつくったんだね!」

と喜んでくれたとか。

きっと、黒板が見えてない様子なのを気にしてくれていたんでしょうね。

 

「廊下でさあ、I先生(去年の担任の先生)に会ったら

 ”あれー?!**くんメガネかけるようになったの?!去年は目が良かったのにねえ。

 ゲームのやりすぎかな?それとも勉強がんばりすぎかなー?”って言われてさあ」

と長男。

そんであなたなんて答えたの?

「”いや、あのー、ぜんぜん違うんです、お母さんの遺伝子です”って言った。」

おとなしそうなI先生と、学校ではばかにまじめな長男の様子があまりにもハッキリと目に浮かび、私は大爆笑!

先生困っただろうなあ~~~軽い気持ちで”ゲームかな~?”なんて言ったのに、

遺伝子です、とか言われちゃったら(笑)!そんでI先生はなんて返答したの?

と訊いたら

「先生はちょっと慌てた感じでさ、”あ、そっかー、そうなんだねー”って。」

ハハハハ!!!

大真面目に言われちゃ、そりゃ”あー、なんか悪いこと言っちゃったかなあ”って思ったかもね、

と長男に言ったら、

う~ん、よくわかんねえな、

と言ってました(笑)

 

親の心配はよそに、メガネがあると良く見えるということが単純に嬉しい様子の長男。

これから先、視力が良くなることは多分ないけれど、

それも仕方のないこと。私の子だからね~。

とメガネをかけた長男を正面から見たら、なんだか変な感覚。

え、なんだこの感覚?!と思ったら、

鏡に映った私自身の顔に瓜二つだということに気が付きました!

長男と並んで洗面所の鏡の前に立ったら

「うわー!似てる!!」

と二人で言いあいました(笑)

これこそ、遺伝だね。