イバラキ農村風呂

ゆっくりしてけ~

みんなと違うから、いい。

長男が、学校からのおたよりで絵の具セットを購入するようお知らせがありました。

お知らせと同時に、学校に出入りしている業者のチラシも入り、

先生のお手紙には、

”必ずしも学校指定で購入する必要はありません”

と一文が。

だよね。

だって・・・・・高いよ!!

チラシを見たところ、軒並み4千円が相場。

それに、デザインがぜんぜん冴えない。

バッグが柄つきで幼い。

これじゃ、中学校まで使えないよな~。

デザイン的に、6年間だって無理かもしれない。

と心の中で思うも、

使うのは長男なので、どうする?と一応聞いてみました。

すると長男、間髪いれず

「おかーさんやおとーさんのお下がりはないの?」と。

 

この質問にまずびっくり。

そして実際、あると言えばある私の絵の具セット。

でも、カバンがピンクなんだよね。

そして、父ちゃんのもあるにはあるけど、あまりにも汚い。特にパレット。

 

それをこの先中学校卒業まで使わせるのはあまりにも不憫に思われ、

「だいじょうぶだよ、長く使うものだから、新しいの買ってあげるから!!」

となぜか励ましてしまいました(笑)

 

親の懐具合を心配しているのか?

それとも、植え付けられ続けたモッタイナイ精神がそう言わせたのか・・・?

長男から飛び出した親のおさがりでもいい、という発想に、

ああ、私自身は小1のときにこんなにできた子どもではなかった、

とひそかに反省させられました。

それに、みんなは学校指定だろうから、

みんなと同じほうがいいんじゃないの?と聞いたら

「みんなと違うものなら、自分のだってすぐにわかるからそのほうがいいんだ。」

とのこと。

この発想、ほんとに父ちゃんと私の子だな・・・という感じがものすごくしました。

人と違うってことに、何の抵抗もないんだね~。

素晴らしいよ。

 

学校からもらったチラシに載っているのは、

カッコ悪いし趣味が悪い、と本人が言うので(!)

ネットのアマゾンで売っていないかチェック。

すると、長男が「これがいい!!」と。

「本当はおれは緑が好きだからカバンは緑っぽいのが良かったけど、

 だいたいが青とピンクしかないみたいだからこれにする」

青と黒の無地にファスナー部分だけ黄色のパイピングが施してあるデザインの絵の具セットを指さして長男が言いました。

 

お値段、じつに学校指定の半額!

 

中身をよくチェックすると、

国産メーカーの呉竹のもの。

書道の筆や墨なんかも作ってますね、呉竹。

よし!これ買おう!!

 

いざ昨日現物が届き、お絵かき大好き長男は大喜び♪

さっそく、絵の具のひとつひとつに名前シールをちまちまと貼っていました。

 

長男、絵をかくのがほんとうに好きな子ども。

なので、絵の具の使い方に慣れたら、もっといい絵の具チューブ買ってあげたいな。

国産メーカーのは、何が違うのかよくわかりませんが、

外国の画材と比較して色が悪い。

学校絵の具というのは、どうも「画材がもう少し良ければもっといいのに・・・」

という感じがします。

父ちゃんも絵を描くのが好きな人なので、

その話をしたら、

「たしかに絵の具はいいのを持たせてやる必要があるよ

 学校絵の具は、色が悪いよな」と同意見。

その話を夕飯を食べながら大きな耳で聴き耳を立てていた長男。

ほくそ笑んでおりました。

 

苦手なものを無理させるより、

いいところ、本人の好きなことをお膳立てしてあげたい、

というのが私たち夫婦の共通認識。

 

長男、絵がもっともっと好きになるといいな!