イバラキ農村風呂

ゆっくりしてけ~

ちいさい子に、やさしく

長男。

最近、家に帰ってくると

赤ちゃんになりたがったり、

わざと家族を困らせてみたり。

なんとなくストレスがたまっているような素振りが多く、

ちょっと気になっていました。

 

保育園に迎えに行くと、

雨の日以外は、お迎えまで外遊びをしている子どもたち。

男子一同がよくやっているのが、

戦いごっこ。

これが、双方やる気であって、

元気な遊びである場合はもちろん問題なし。

どんどんやってよろしい。

 

が、最近、様子が違うことしばしば。

園でいちばん背の大きい、年長さんの男の子が、

年下の友達にパンチやキックを繰り出している場面に遭遇。

ちょっとちょっと、それはどうなの?

と思い、パンチを受けているほうの子を見ると、

やめて~!と本気で逃げています。

おいおい!!それはダメだろー!!!と思って

おせっかいながら私が止めに入りました。

 

つい先日迎えに行ったときのこと。

その、背の大きい年長さんにしつこくどつかれている子が、

うちの長男だったことがありました。

園庭のど真ん中でやっていたので、

すぐに目に入りました。

 

うちの長男は園で2番目くらいに背が大きいので、

ま、力関係では互角だし、

とくに止めに入ることもないだろうと思って、

成り行きを見ていました。

長男は、「やめてよ!!」とけっこう大きな声で抵抗。

長男がやんちゃ君に背中を向けても、

背後からどんどんからんできます。

と、そこで私の存在に気付いて戦いごっこは終了。

そんなことがありました。

 

半月くらい前のこと、長男が目が痛いと言い出しました。

ゴミでも入ったのかと思って様子を見ると、

どうも、引っかかれたというのです。

誰に?妹に?と聞いたら、

きょう、保育園で・・・とのこと。

例のやんちゃ君。

長男がやんちゃ君に名前を呼ばれたので振り返ると、

ふざけて、まぶたのあたりをわしづかみにされた、とのこと。

「やだよ、とか、なにすんだよ!とか、ちゃんと言った?

 言わないとわかってもらえない相手だと思うよ?」

と言ったところ、

「年中さんと、年少さんが、となりの部屋で寝ているときだったんだよ

 だから大きい声出せなかった」

と長男。

そうかあー。あなた、まじめなのね・・・

(家では、二男が昼寝していようがどうだろうが、暴れまくってるのにね^^;)

白目も赤いし、いかがなものか、と思って様子を見ているうち、

2日くらいでなんともなくなりました。

 

そんなこんなあり、

最近はストレスも溜めている様子がとっても伝わるので、

父ちゃんに

「やんちゃ君とのやりとりが、けっこう積もり積もっているのかな~」

と話したところ、

「その子も、ストレス溜まる環境が、家庭にあるのかもな。保育園でそんだけ暴れてるってことは」と。

たしかにね~。

 

私「でもさ、なんぼストレスがあるといっても、

  小さい子にパンチしたりキックしたりする?!

  そのくらい、年長さんならなんぼなんでもわかりそうなものじゃない?」

夫「親がそうやって教えなかったんだろ、小さい子にやさしくしろって」

私「えー! うちの長男は、教えなくってもちゃんとわかってたでしょ、

  自分より小さい子には、手加減してたよ、もっと小さいときから」

夫「いやいや、奥さん自分で気付いてないの?

  まだ言葉なんてわかるかわかんないかくらいの頃から、

  小さい子にやさしく、小さい子にやさしく・・・・って

  念仏みたいに自分の子に言ってたじゃねえか(笑)」

 

そうだったっけか・・・・。思い出せない、自分では。。。。

夢中で駆け抜けてきた部分は、思い出せない箇所が多すぎる・・・。

 

 

今日、思い切って、

大信頼の担任のK先生(長男が花をプレゼントした例の先生です)

に、やんちゃ君とのやりとりのこと相談してみました。

実は、やんちゃ君とは小学校でもいっしょなのですよ。

しかも小学校は1クラスしかないので、6年間クラス替えなし!

さらに言えば、中学校も一緒・・・・。

そんなわけで、付き合いかたも気になっていたのです。

先生に事情をはなしたところ、すぐに察してくれ、

最近、やっぱりやんちゃ君はこれまでよりハジケすぎているため、

先生からも注意されることが多いと話してくれました。

大人のことを甘く見ている傾向があるため、

先生なんて、母ちゃんなんて、こわくもなんともねえや~

みたいな雰囲気で、

のれんに腕押し的な感じがあって、とも。

 

やり返せない相手にも、加減なしでパンチやキックしていたので、

私も注意したんですよ、と話したら、

どんどん、言ってもらえると助かります。

それでいいと思います、と。

ちゃんと叱ってもらうってことは、

本人のためなので、とも。

園での生活でほかの子ともトラブルが最近多いので、

保護者とも少し話をする機会をもってみる、とのことでした。

 

先生の話はそこから、長男の様子に展開。

長男、クラスではすごく頼りにされているんだそうです。

年少さんは、まだ、自分のことが上手にできないことが多く、

かばんのチャックがしめられなかったりしていると

長男はそれに自分で気付いて、すっとそばに寄って行き、

「それはねー、こうやると、しまるんだよなあ~」

と、すごいやさしい言葉をかけながら、

それとなく手伝ってあげるんだそうなのです。

決して上から目線で兄貴風吹かせることなく、

やさしい言葉なのが印象的なんだよね~と先生。

年下に、すっごくやさしくて、

いいお兄ちゃんだなあって感じなのね、家でもきっとそうなのかなって・・・・

いやいやいや、先生それは外の姿ですよ!とつっこむ私(笑)

 

先生「今ね、家でいい子で園ではやりたい放題って子、多いんだよ、昔は割合では逆だったのにね~ 家で甘えられるんだから、長男くんは大丈夫だよきっと!」

そっか・・・!

先生「それにね、本当に、長男くん、身も心もタケノコみたいに

   大きく育ってる時期だなあって、そばで見ていて感じることが多いですよ。

   戦いごっこも、本気でやりあえる相手が別にいて、

   その仲間とは、先生に”いいかげんケガするぞ~”って止められるくらい

   派手にやってるから(笑)

   集団生活も初めてだったわけだし、去年までは、そうはいかなかったからね」

 

何かまた、気になることがあれば、

言ってください。

もちろん、相手の親御さんに、誰々のお母さんからこんなことを・・・

なんて無粋なことはしないので、

どんどん相談してください、と先生に言ってもらい、

だいぶスッキリして園をあとにしました。

 

 

家に戻る車で、先生とのやりとりを反芻しながら、

長男が外では、ほんとうにがんばってるんだなーとわかって、

なんだか涙が出そうになりました。

小さい子に、ほんとうにやさしいよ、か・・・・

 

 

赤ちゃん返り気味のやりづらい長男を相手に、

最近少々行き詰まり気味だった私。

こんな甘ったれで、小学校に行けるんだろうか?

やんちゃな友達相手に、

やられてばかりだなんて、ちょっと心配・・・・

そんなことばかりでモヤモヤしていましたが、

 

「彼は、彼のままでヨシ。

 自分で、ちゃんと育っているんだ・・・

 子どもって、たいしたもんだな」

 

競争する心も強くなく、

友達より自分が!なんて気持ちは全然なく、

まるい心の持ち主、長男。

 

尊敬するワ。