昨日は、保育園で全園児による駅伝・マラソン大会がありました。
0、1歳クラスは園庭をかわいくよちよち、
娘のいる2歳のもも組さんと年少児は、園外に出て戻ってくるマラソンレースとなります。
さて、日々の保育の中でマラソンなるものをやっていたようですが、
実際、娘はわかっているのかどうか?
と母ちゃんは思いながら、
スタートラインでぼんやり前を見ている娘を見ておりました。
よーい、ピー!!
笛の音が鳴って、もも組さんたちがいっせいに走り出しました。
がんば~れ、がんば~れ!という大きな子たちの声援に見送られて園外に出て行ったあと、
どこのルートを通って帰ってくるのか園庭内で待っていたギャラリーたちにはぜんぜんわかりませんでしたが、
3分後くらいに先生が、
「もうじき、トップの人が戻ってきますよ~!」
と、園庭で見守る園児に威勢よく声をかけました。
するとまもなく、角をまがって園の門に入ってきた元気な走りっぷりの2人。
良く見ると、驚いたことに2番手はうちの娘だ!!
3位と圧倒的大差をつけて、ゴール♪
おおお!!涼しい顔して2位だよ(笑)
ちなみに1位は、私の小学校からの同級生Sくんちの息子(^^)
Sくんちも、「普段のアイツを見たいから、息子に見つかんないように・・・」と言いながら駐車場の車の陰に隠れて夫婦で観覧に来ていたのですよ(笑)
お父さん、最後はしっかりカメラを構え、車の陰から出てきて応援してました(笑)
お互いに顔を見合わせ、
「あいつら早かったな~!マラソンって意味、わかってたのかどうか不明だけど」と笑いました。
さて、ポカポカ陽気の園庭で二男を滑り台で遊ばせているうち、
年長さんの駅伝レースの番になりました。
長男のチームは黄色はちまき。
第一走者の子は園庭スタート、
それ以降の走者は、すでに中継地点でスタンバイです。
聞けば、一人だいたい200mくらいとのこと。
それを6人でタスキリレーしていきます。
単純計算で、1km以上!
けっこうな距離ですね。
ちなみに、前日に長男に聞いたら「次の走者は見えないくらい遠い」とか。
さらに驚いたことに、長男は責任重大、6区のアンカーだというではありませんか!
そんなわけで、私は園庭で二男にパンをかじらせて、ゴールの園庭で長男を待つことに。
さすがに、年長さんにもなると、駅伝の意味もレースの意味もわかるらしく、
勝負で行く気満々!
スタートから緊張感がただよいます。
がんばれ!がんばれっ!という手拍子が小さな子たちから送られるなか、
「よーい! ピイイイ!」
走り出しました!
と、あ・・・・黄色の子がつまづいて出遅れた!
大丈夫か?と思って見守っていると、ちゃんと走って門を出て行きました。
総距離1km以上なので、中継箇所と要所要所に先生方は危なくないよう立ってくださっているのですが、
いかんせん、走っている間は園庭にいるギャラリーにはぜんぜん様子はわかりません。
無線でやりとりしているのか、
先生が「あ、そろそろ2番の子が走るようですよ!」
と実況中継。
小さな子たちが飽きないようにと、
次の区で走る子の名前を読み上げてくれたりしています。
そうこうしているうちに、だんだんと長男の出番も近づいてきた様子。
そろそろ、6番の子が戻ってくるよー!と先生が声をかけ、
長男の名前も読み上げられました。
相変わらずレースの様子はいっさいわかりません(笑)
そろそろ、園庭に入ってくるかも?と思い、
園の門のところで二男とその姿を待ちました。
来た来た!
アンカーの子たちです。
角をまがってきました!!
・・・でも、長男の姿が、
あ!一番うしろだ・・・!!!!!
「ガンバレー!!!!ガンバレー!!!!」
どんどん近づいてくる長男に、我を忘れて声を張り上げる私(笑)
見ると、長男は必死の形相、しかも、なんと泣いているではありませんか!!!!
自分にタスキがわたった時点ですでに最下位で、
悔し泣きしながら走ってきたのだろうと察しがつき、
胸がいっぱいになってしまった私。
アンカーは、園庭に入ってただゴールではなく、
園庭をぐるり一周してゴールです。
しかも、保育園の園庭は、南の庭と北の庭とに分かれていて、
増築した関係で敷地が8の字がたになっています。
その8の字をぜんぶ走りきって、戻ってきてゴールということらしく、
園庭に入ってきた子も、いったんはあちらの庭を走るためにギャラリーからは見えない箇所へ。
1位の子がゴール前に姿をあらわしたころ、長男はまだその8の字のクロスしたところにいました。
最下位とわかっていながら走り抜くことが、悔しくてかなしくて、
長男は何度も走るのをやめて歩きそうになってべそをかいていました。
見ていられなくなった私は、二男を抱えて長男のところへ走って行き、
長男を激励しながら伴走!
「泣くな!がんばれ!!最後まで走るんだよ・・・!!」
二男を抱っこで、しかも妊婦なのも忘れて走りながらアツく激をとばす私は、
人からみたら、さながら松岡修造のようだったと思います・・・(笑)
レースが終わっても、長男は悔しくて悔しくて、ずっとべそをかいていました。
先生によると、給食を食べるころには、立ち直っていたみたいですが(笑)
夕飯のときに、今日の駅伝どうだった?と父ちゃんが長男に水を向けました。
あちゃー、その話題はたぶん生傷で・・・と思った母はどきどき。
「アタシは、とっても早くて2番だったー!!」とランランと報告する娘。
私は長男がなんというのか心配しておりました。
すると長男「おれのは、おかーさんから聞いて・・・」とポツリ。
長男をチラリ見ながら、
かくかく、しかじか、さりげなく今日の駅伝の様子を伝えると、
父ちゃんが言いました。
「世の中にはな、ケツから一位、という言葉もある!
大人でもな、うまくいかないときあるよ。負ける時もある。
でも、次勝ったときうれしいんだよ。それでいいんだって!」
そう言って長男を励ましました。
父ちゃん、いいこと言うわ。
私にとっては、得意満面の顔で1位でゴールする様子よりも、
泣きながら最下位で走る長男の姿のほうが、
何倍も何倍も思い出に残ったなー、と思いました。
しかも、妊婦で、抱っこで、ゲキを飛ばしながら・・・なんて一生忘れないなあ。