イバラキ農村風呂

ゆっくりしてけ~

希少価値

昨朝、また学校行きたくない病のチビ太。

この病、週に3回以上発病しますんでかなりの頻度ですな。

「ココア飲んだら気持ち悪くなったから行かない。」とな。

なんじゃそれは!しかも自分でココア作って飲んでたんじゃん(笑)

母ちゃんのせいじゃねーやい。

「だって学校の授業つまんないんだもん」とな。

うん、まあそれは否定しないよ。

「チャレンジテストの練習めんどくさいし」

うん、まあそんなもんだよ(笑)

学校の授業がおもろかったらそれはかなりラッキーだわね。

「でも今日はチビ太の好きな図工あるじゃん?」

「えーーー、だって、図工だって、用意した材料の中でしか作れないから、

 だいたいみんなおんなじのしかできないし。なんも面白くないよ〜」

・・・どんだけオリジナルを追求してんだよ、とツッコミつつも、

とりあえず支度させる。

思いの外すんなり靴を履いてくれ登校モード。

(これが、靴すら履いてくれないときはほんとに困る。

 学校まで人間とランドセルを引きずっていくしかない。しかも靴下の場合あり)

 

歩いていく途中でまた図工の話になり

「保育園のときは、この中にある廃材からなんでも好きなだけ使っていいですよーって言われたんだよね」

とチビ太。

保育園は廃材遊びが盛んで、

廃材というのは、ラップの芯とか、ダンボールとか、

空き箱、牛乳パック・・・・その他なんでもなんですけど、

そういうのを集めてくれていて、

それを組み合わせてなんでも作るのです。

お題も自由。

独創的で楽しかったらしく、

人と同じものが出来上がることは絶対ないので満足度が高かったのかな。

学校はあらかじめ準備された材料で、指定されたものを作る傾向が強いので、

楽しさをあまり感じない様子。

まあ、私がパートしてる保育園もそうだなー。

制作物なんて、先生が予め用意しちゃってて、

ちょっと切るだけ、ちょっと貼るだけ的な傾向が強い。

できる子とできない子の差をなくすためでもあるようだけど、

これだとまあ、個性は育たないよね。

器用か不器用かで終わってしまうわね。

ちなみに娘は、1年生の時の折り紙たたんで切って模様を作る授業で、

とんでもなく精密でとんでもなく美しいレース模様を作り天才ぶりを発揮して担任の先生から驚嘆されておりました。思えばあの頃から発達凸凹だった(笑)

ちゅーたんは、色ぬりましょうの授業のときに断固として色塗りをせず、

おれはカラフルが嫌いだ!と主張してモノクロで通したというツワモノ。

それでも粘土はすんげー上手くてやっぱりこれも先生がびっくりしてた。

うちの子ってどの引き出しが開いて、どの引き出しが開かないのか不明すぎる。。

 

そんでチビ太とそんな話をしながら家から学校昇降口までの数分を歩いていて、

「でもさ、チビ太がそれに気がついたのってすごいことかも」と私が言ったら

チビ太は顔をあげて「?」という表情をしました。

「だって、チビ太も世界に一人じゃん、

 だからそんなチビ太が作ったものも世界にひとつでしょ?」

「あーそうだねえ。オレと同じ人間はいないんでしょ?」

「うん、いない。だからキミはレア。」

「え、レアポケモンといっしょ?」

「そうそう、レアポケモン! なかなか出会えないかっこいいやつ!」

そして

「しかも、図工でそんなこと思ってるキミは将来すごい人間になるかも。

 人と違うものがいいって思うのって、じつはすっごいことなんだよ。

 普通はまわりとおんなじのほうが安心する。

 まあ、母ちゃんも父ちゃんも、人と違うほうがいいって人だけど(笑)

 それに、思ってること、そうやってちゃんと言葉で言えるのってすごいことだよ。

 ”やだやだ”ってただごねてるだけじゃ周りは”またわがまま言ってる”ってしか思わないけど、

 ちゃんとそこに理由があるってことを言葉で伝えたら、

 ああ、そんなふうに思ってたんだなってわかるからね。

 ”やだ”の理由を素直に言えるのはすごい能力だね!」

と歩きながら伝えると、

「ふうん、そっかあ〜〜♪」

ととりあえず納得した様子でした。

 

毎日毎日、禅問答のような繰り返し。

なんで学校行かなきゃいけないの?

なんで座ってなきゃいけないの?

母ちゃんだって正しいこたえはわからんが、

まっすぐじゃない道をマイペースで進むうちの子たちからいろんなことを教えられてる気がします。。。

各方面に謝りまくりですんげー疲れるけど。どんまい自分(笑)