イバラキ農村風呂

ゆっくりしてけ~

事件発生@脱走編

昨日、仕事先に学校から電話。

ケガ?熱?

と思いながら電話口に出たら

「学校からチビ太くんがいなくなってしまい・・・20分くらい探したんですが見つからなくて・・・」

脱走か!!!

 

昨日の今日でこれかよ・・・昨日反省してたじゃん・・・と

情けなくて体が傾きそうになりました。

職場に事情を話して早退させてもらう途中で父ちゃんから連絡あり、

「昼飯食いに家に戻ったらチビ太がいた。

 学校の先生たちが大勢探しに来て、とりあえず家に確保したから」と。

あーーー家に居たなら良かったよお・・・。

何やってんだほんとあいつはバカか!

と思いながら、まあ、すぐに見つかって良かった、と思いました。

 

私が家につくと先生たちはすでに居なくて、

チビ太が軒の下で野良犬のように全身を怒らせて突っ立っていました。

父ちゃんがそれを見張っている状態です。

そのあとほどなくして父ちゃんが再び仕事へ出かけて行ってしまうと、

チビ太はやっと少し緊張がほどけた様子。

「給食たべてないんでしょ?家に入って手を洗いなさい」

と声をかけたら案外すんなりと家に入ってきました。

レトルトカレーを自分で用意し、食べるチビ太。

食べ終わって落ち着いた頃合いを見計らって、

「怒らないから、思っていることなんでも話してごらん。」

と言ったらちゃんと話してくれました。

今日は音楽の授業があったこと。

音楽の授業は本当に苦手だけど、ピアニカも頑張って発表やったこと(チビ太はピアニカの音が騒音に聞こえて苦手らしい)、

それを頑張ったら、もうこんなところに居たくない、と心がいっぱいになりすぎて一人になりたくなったこと、

それで、家に帰ろうと決意してそっと学校をあとにしたこと、

学校の敷地を出た瞬間に、悪いことをしていると気がついて後ろめたい気持ちになったこと・・・

そして、家まで帰ってしまえば一人になれると思っていたら、想定外に父ちゃんが昼で戻ってきてびっくりし(父ちゃんは昨日は現場が家の近所だった)、

そうこうしている間に先生たちが5人も6人も探しに来て、とんでもないことになっていると気がつき、

出るに出られなくなり、さらに逃げ回った・・・とも。

 

「とんでもないことしちゃった、って気がついたんだね?」

「うん・・・」

「お母さんも、学校から電話もらって、急いで仕事あがってきたよ。学校から子どもが勝手にいなくなるってとっても大変なことなんだよ。警察に連絡しないといけないこともある。」

「うん・・・」

「交通事故にあったり、知らない人につれて行かれたりしちゃったら、もう会えないよ。無事でよかったよ」

「うん・・・本当にごめんなさい」と泣き出しました。

そしてチビ太は

「一人になったらそっとしといてもらえると思って抜け出したのに、

 結局お父さんにもすごく怒られて、先生にも迷惑かけちゃって、こんなことしなければよかった・・・」

言いながら母ちゃんに抱きついて盛大に泣き出しました。

「1回やって気がついたんならいいよ、1回目は母ちゃんがかわりに先生に謝ってあげる。でも2回目はないよ、次やったらただのバカだよ?わかるよね?」

と言ったらうんうん頷いていました。

チビ太としては、昨日の晩に「もう少し学校がんばる」と思ったから音楽の授業は頑張ったんだけど、

頑張りすぎてパンクしてしまった、ということなんでしょう。

頑張る度合いって難しいよね。おとなになってもその調整って難しいもんなあ・・・。

 

さてさて、学校に荷物一式置きっぱなしのチビ太さん、とりあえず荷物は取りに行くとしても、

学校から脱走してそれでそっから家にいられるなんて思われてもこまる。

ここはしっかり締めとかないとな、

というわけで、

「5時間目の授業は母ちゃんも学校に行きます。一緒に受けるんだよ!わかった?」

とそこは厳しく、チビ太と学校へ戻る。

 

先生方、チビ太の捜索で給食もたべずに探していてくださったんだそうで・・・・

本当にすみませんと何人もの先生に平謝り。

特別支援のT先生(娘とちゅーたんもお世話になってます)が、

「こんど一人になりたくなったら、家に帰らないで、相談学級の教室へ飛び込んで来てくださいね」

とチビ太本人に話してくださり、チビ太も「うん」と頷いていました。

 

教室では、1年生の子たちがやさしくて、

「チビ太くん、給食たべてないからおなかすいたんじゃないの?」

「大丈夫?」

とみんなが空腹の心配をしてくれ・・・・やさしいなあ〜となんかホロリ。

 

 

なんでも、やらかして覚えるしかないんだけど、伝説多すぎだろ!!

と母ちゃん全力でツッコミながら、

それでも、気がついてくれたんならそれはそれで糧とするしかない、

と思えた今回の事件でした。

職場にも学校にも謝りすぎて胃が痛い母ちゃんでありました〜。