イバラキ農村風呂

ゆっくりしてけ~

鬼監督

高校野球、盛り上がっております。

近江高校エース山田の、2アウトからの満塁ホームランはしびれたわ〜。

テレビはないけど、今はネット配信で全試合中継してくれるのでありがたい。

子どもたちもルールすっかりわかるようになり、

一緒に見ていて楽しいです。

 

さて先日、叔父と久しぶりに会いました。

叔父は高校野球の監督を長いことやっていた人。現在63歳。

うちの子たちの野球の話題になり色々話していたら、

「今は中学からシニアチーム(硬球)でプレーさせたい親がたくさんいるけど、

 硬球でないと高校で相手にされないというのは嘘。

 まして今は、私立高校から汚ぇ金もらって、

 自チームからいい選手紹介してるとかいうヤツもいるからな。

 やっぱり地元チームで和気あいあい、楽しい野球をやらせるのが正解」

とズバっと言ってくれ、なんかとっても安心しました。

叔父は、自身が指導した子で社会人野球チームに行った子が2人、

プロから声がかかった子が1人、

と話してくれました。その話は初めて聞きました。

「佐々木朗希も中学時代は軟式だったし、俺も江川もみんな軟式だよ。

 成長期に硬球だと体に負担がかかって故障の原因になる。」

とも。なるほど。

元甲子園球児が言うんだから説得力があります。

「楽しい思いをすれば、ずっと続けるだろ?

 子ども時代はゆるいとこでのびのびやったほうがいい。

 ほめる指導者が増えないと、野球やる子が減る一方だ。」

 

叔父は監督だった当時、おそらく鬼監督で、

選手たちからは怖がられていたと思うのです。

大柄だし、声もでかいし。

その叔父が、実は選手を叱りつつもほめる指導者だったのかも、

とその話を聞きながら思いました。

それと同時に、私が子どもに習字を教えるなかで思っていたこととまったく同じことを

叔父が野球に対して思っていたことに驚きと嬉しさを感じました。

 

若い時は叔父も忙しく、ゆっくり話をする時間もなかったし、

何を考えているのかを察することもできなかったけど、

こうやってお互いに年をとって、

私自身が当時の叔父の年齢くらいまで来てみて、

その中で話ができる時間が持てたことをありがたいと感じました。

叔父が、何人もの卒業生に今でも慕われている理由がわかった気がしたお盆でした。