イバラキ農村風呂

ゆっくりしてけ~

和顔愛語

この頃、喪中欠礼のはがきを多くいただいて、

ああ、年賀状準備の時期だよなぁなどと思っておりました。

それで、見慣れない手書き文字で書かれたはがきが届き、

どなたからだろう?と裏を返してみると・・・・

私がかつて八ヶ岳でお世話になった方の、旦那様からの喪中欠礼でした。

つまりご本人が亡くなられたので、旦那様がこの1月の年賀状を元に

旧知の人たちへハガキを発送してくださったのだとわかりました。

 

見れば、3月に亡くなられたとのこと。

目がテンでした。

まったく知りませんでした。

私はこの8か月間、彼女が亡くなられたことを知らずに暮らしていたんだな・・・

つい数日前に、うちの父ちゃんと二人で八ヶ岳で暮らしていた時の話をしていて、

**さんがね、と言って話題にのぼっていたのでした。。。

亡くなられていたとは夢にも思いませんでした。

 

私が八ヶ岳から京都へ出たあとも、

京都では新鮮な桃は食べられないでしょうと言って山梨の桃を送ってくださったり。

茨城へ戻ったあとも、生まれたばかりのちゅーたんがせっけんが合わないみたいで肌がおかしなことになり困って、

どんなケアしてあげたらいいかわからなくて相談の電話をかけたら、

手作りのクリームをすぐに作って郵便で送ってくださったのでした。

(もちろん、それを塗ったら嘘みたいに治りました。)

最後に話したのはいつだったんだろうな・・・。

 

八ヶ岳で暮らしていた時に、

縁あって生協の役員の集まりに顔を出すようになり、

そこで知り合ったのです。

当時、おもしろい方たちがいっぱいいて、

わきあいあいとっても和やかで、

まだ生後半年くらいの長男を連れて歩いていたこともあり、

ほんとうにいろんな方に親切にしていただきました。

 

一度、家にお邪魔したことがあり、

「気にしないであがって!うちはね、うちに来た人はみんな帰らないのよ(笑)

 友達の友達が連れてきた人で、その日初めて会った人で、お風呂まで入ってった人いるんだ!」

と笑いながら話してくれました。

私は、自分の家に初めて来てくれる友達があったときに

いつもこの言葉を思い出します。

 

あったかいパワーがいつも体から出ていて、

ふわふわの白い髪にニコニコ笑顔で、

そばにいると、何とも言えない元気をもらえました。

まさに『和顔愛語』を体現したような人でした。

 

いつかわたしも、彼女のようなおばあちゃんになれますように。

 

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