井戸に続き、不調のもの。
FAXつき電話機。
先日、子機のボタンを自分で修理しましたが、
今度は親機のほうがだめになりました。
かかってきた電話を取ると、何の操作もしていないのに電話が切れてしまうのです。
どこかが接触不良なのでしょうが、
さすがに親機を開けてみても修理はできないだろうなと判断。
それに、剪定シーズンで毎日のように電話がかかってくるのに、
そのたびに切れてしまうのでは商売になりません。
というわけで、買い替え。
このブログにもたびたび登場する、近所の電器屋さんAデンキさんです。
私が生まれた頃から、実家に来てくれていた電器屋さん。
当時、家電量販店なんて身近になかったですからね。
実家では、電子レンジも洗濯機もすべてここでお世話になっていました。
久しぶりにお店へ行くと、店番のおばちゃんが店長さんを呼んでくれ、
店長さんが奥から出てきてくれました。
おーーー!店長さん!私の大好きな店長さん!!
久しぶりです!
かくかくしかじか、FAXが壊れたので買い換えたいと話をすると、
カタログを持ってきてくれました。
それで、「FAX見てから印刷」の機能がついてること(紙の節約になる)、
電話帳の漢字登録ができるものがいい、と機種を選ぶと、
在庫があるかあちこちへ確認してくれました。
ちょっと電話してくるね、と言ったきり、店長さん5分くらい戻ってこない。
あれ~どうしたんだろう?と思いながら、
おばちゃんが出してくれたお茶をすすって待つ。
店内には、1つだけFAXが鎮座。
ほ~。これが新機種なのかな?
親機までコードレスなのか!便利だねえ。
でも、子機があるんだから親機はコードレスじゃなくていいよね、
などと思いながら見ておりました。
お値段、定価で35,000円。
カタログで確認する限り、親機がコードレスじゃないものは30,000円だから、
それより約5,000円高いです。
店長さん、電話を片手にカウンターへ戻ってきてくれ
「ごめん!ほんとごめんなぁ~
・・・ないんだよぉ。どこの店舗にも。
それで、あちこち聞いて入荷どうかなと聞いたら、未定だって言うんだよ。
普通、こんなことないんだけど・・・・」
なんと!そうかあ。
「じゃ店長!アタシ、あれ買います♪」
と、展示品のさきほどのFAXを指さしました。
「あれでいいの?ほんとに申し訳ない!」
と店長は頭を下げ下げ言いながら、差してあった値札を手に取って、
値段文字を3秒ほど見つめたあと
「ちょうどにしよっか! なッ!」
と。
つまり定価35,000円が30,000円になりました♡
考えたら、さっきのコードあり電話は30,000円だったのですから、
同じ金額で上の機種が買えたことになります(笑)。
しきりに謝ってくれる店長さんに、
「これを買う運命だったんだよ~」
と笑いながら私が言うと、店長さんも笑ってくれました。
お代を用意して戻ってきますね、と言うと
「家に帰って差し込んだらすぐ使えるように設定しておくよ~」
と店長さん。
さすが!こういうところが大好きだ!
店長さんによると、FAXの在庫がないのはコロナの影響なのだそうです。
「テレワークのせいでみんなFAXが必要になったの?」
と聞いたらそうではなくて、
物流が止まってしまってるんだそうです。
なるほど。海外で組み立てているものね。
「最近になってやっと冷蔵庫やら洗濯機が入ってくるようになったけど、
一時期ほんとに在庫切れの連続だったんだよ」
とのこと。
小型家電はまだ、たくさんは入ってこないんだそうです。
「み~んな海外で作っちゃってさ、ホント日本は何を考えてんだろうね」
「ぼけーっとしてたんだよね。目先の利益だけでね」
と二人で話しながら、
「おれが言うのもなんだけど、家電もなんでも壊れやすくって、
もうちっと丈夫でいいもの作れないのかよ、って情けなくなることあるよ。」
うんうん。
こうしてまごころ込めて売ってくれているもんね。
だからこそ、簡単に壊れたりするとガッカリしちゃうよね。
ましてや、売っただけではなく修理もしてくれるのですから、
買ってすぐに修理なんてなると、申し訳ないという気持ちも感じてくれているんでしょう。
お客さんに満足してもらうことが、何より大事で、それが励みだって思ってくれているんだよね、店長さん!
それはAデンキさんのファンには100%伝わっているヨ~!!
そんなわけで、うちにきたFAXつき電話機。
電話帳も無事に登録終わって、便利に使っております。
お払い箱になった電話機は、子どもたちが会社ごっこにオモチャで使っております(笑)