イバラキ農村風呂

ゆっくりしてけ~

こすずめのチイチイ

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ひよどりに続き、今度はこすずめ。

「へ」の字に曲がった口が、おもしろい。

幼鳥のくせに、頑固爺さんみたいだ(笑)。

ツメがするどいので、手袋をはめています。 

 

さて、このこすずめ。

わが家の庭に墜落していました。

車庫のあたりに、すずめの巣があったのは知っていたのですが、

見上げてみるとこの巣、何かのアクシデントで壊れたらしい。

夕方に帰宅した父ちゃんが、仕事用のはしごを使って確認してくれたのですが、

やっぱり、壊れているようだとのことでした。

それで、前例のひよどりの経験もあって、親鳥はどうだ?

と様子を見ていたのですが、

どうもやっぱりやってくる気配なし。

こすずめはハネをパタパタさせることもあるけど、

飛び立つにはまだもう少し時間がかかりそうです。

 

ひよどりのようにそっとしといてあげたいけど、

この数日、ネコが夜中に徘徊すること多々あり。

さらに、これだけ自然に囲まれた環境だとヘビの存在もある。

庭に置いておくかどうか考えたけれど、

このあと夜にかけて雷雨になるそうな。。。。

みすみす死なすのも忍びない。

しかも巣が壊れていてはなあ・・・・ということで、

一晩、保護することに。

 

朝になって、どうだろう?と心配したけれど、

元気でした!

母ちゃんのぼろ靴下を切って入れたら、

非常に居心地がいいらしい(笑)

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チイチイと啼くので、勝手に母ちゃんが「チイチイ」と名付けました。

長男、手の上で寝かしつけた(笑)

イクメンか。

 

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ちなみに彼は今年、飼育委員会。

くうくう眠るこすずめを手に乗せながら

「ひよどりといい、このチイチイといい・・・・

 なんか今年のオレは、こういう役目なんだね。トリ年か・・・。」

とつぶやいていました(笑)。

色々話し合った結果、

ベテランの学校の先生なら色々知恵を持っているかも?

しかも、生物の先生とコネクションがあって、

この子が生きられる知識を授けてくれるかも?

ということで、

学校へ連れていくことになりました。

チイチイの入った箱の上に、ミカンのネットをかぶせて簡易巣箱を作りました。

「もし先生に迷惑そうな顔されたら”母ちゃんに電話してください”って言っていいよ」

と長男に伝えたところ

「まあ、生き物大事にしましょうと言ってる手前、学校の先生はこれを追い返すことはないと思うよ?

 しかもS先生(教務主任)、生き物チョー好きだし。」

と言いながら登校していきました。

母ちゃん、いろんな意味でぎゃふん。

オトナの弱点を知ってるというか、冷静に分析するところが・・・(笑)。

 

すると、登校後15分くらいして学校から着信。

ああ、やっぱ野生動物だし困るってことかな・・・と思いながら電話に出ると

教務主任のS先生。いつも通りの元気な声。

「おはようございます!すずめの件ね!

 とりあえず、学校で預かれそう。

 でも、夜はK(長男)のうちに持って帰って世話になるかも。

 今、6年生の教室ではみんなでタブレット使って飼育と保護について調べて、

 E先生も輪に加わって、生きた教材にめっちゃ盛り上がってるよ(笑)

 これから、理科専門のサポートの先生も来るから色々聞いてはみるけど、

 エサを食べるかどうかが生きられるかどうかの分かれ目だね。

 この時期のこすずめって、ず~~~~っと食べてるんだよね。

 ヒトが用意したものを食べないってなると、アウト。数日もつかどうか。

 飛べる飛べないより、そっちだね。」

なるほど~。

前に、ひよどりを親元に返した件も話し、

本来は親鳥が迎えにくるのを待つってのが最善なことも長男が知っていること、

ただ、そばにあった巣が壊れていたこと、

ネコやヘビが庭で出ていることや雷雨の話なども全部話しました。

「なるほどね~。それじゃ、しょうがなさそうだね。

 授業中、教室で持て余すようなら職員室で私が預かるから、

 と担任には話したんだ。

 ひとまず、今日の夕方は持って帰るってことで、一応連絡でーす!

 ヨロシク」

と先生。

 

一羽のこすずめをめぐって、

6年生と、担任のE先生がわいわいがやがやする様子を想像し、

胸がいっぱいになりました。

S先生にも、ほんとにいつも頭が下がります。

子ども時代に経験してほしいこと、

そういうことをちゃんとさせてくれる先生ってほんとにありがたいです。

 

ひとまず、死なずにいてくれることを願うばかり。