イバラキ農村風呂

ゆっくりしてけ~

ついにこちらも閉講式

高校野球に続きこちらも閉幕、ペン字講座。

5月から8回にわたり続けてきましたが、

ついに昨日で終了しました。

 

みなさん、初回から比較するとびっくりするくらい上手になりました。

いやはや、ほんとにそれぞれが努力されたんだな~と感じました。

 

特に、初回にため息をつきながら取り組んでいたHさんという女性がいるのですが、

そのHさんが、見事に伸びました。

字を書くのが苦で苦で仕方がないとずっと言っていたんですね。

それで、課題も半分書くのがやっとで、

全部まで取り組むのがつらい、といった様子で、

どうなるかな~と心配しつつ見守りながら毎度添削していたのですが、

後半3回、のびのびしてきたなあ~と思いながら見ていたら、

ついに書くのが苦でなくなったそうです。

すごい!拍手!

ちなみに、私は字へのアドバイスはほんの少しだけで、

常に、その回、その時に添削で持ってきてくれた文字の

ほめポイントを見つけ出し、

常にほめ続けることに集中していました。

なので、細かい指導的なことはほとんどしていないのです。

でもHさんは職場でも他の方から「文字が上手くなったねえ!」と言ってもらえることが増え、

とても励みになったそうです。

そう、人間ってほめられるとのびるんですよね~。

努力ももちろんのこと、

やっぱり能力をのばすにはほめてくれる人の存在は必須だと思います。

それを証明してくれたHさんに、私はほんとうに感謝しています。

 

受講生は真面目なかたが多いのかな、

あまり話好きではないのかな?と思って最初見ていたのですが、

さすがに8回も顔を合わせるとみんな仲良くなるようで、

課題に取り組む中でもなごやかに会話に花が咲いて、

とても楽しそうだったので私も嬉しかったです。

昨日は、行書体にチャレンジという課題から

百人一首の仮名ってすごく美しい。あんなふうに仮名を書けたらねえ」

という話題が出て

平安時代の話すスピードは、今よりずっと遅かったんだろうか?」

という話に脱線。

宮内庁歌会始はハンパじゃなく遅いスピードで歌を詠んでいるよねえ

でも、平安時代のしもじもの者は歌なんか詠まなかったよね?

ではしもじもの者は早口だったか?

いや、時間の概念は私たちよりゆっくりだったでしょうねえ

農民はのんびり?

江戸時代は、庶民は早口なイメージありますがどうでしょう?

あ!そういえば私ね、4歳まで江戸時代生まれの祖母と暮らしていたんですよ!

えーーーーすご~い!!幕末生まれ?

着物だったんですか?

いえいえ、普通に洋服着てまして

へえ~

平成から令和になりましたけど、江戸が明治になったときもこんな感じだったんでしょうかねえ

昭和から平成も、なんも変わりませんでしたもんねえ~

という、とりとめもない脱線話(笑)。

私もこれにこってりと加わり、

みんなで笑ったり考えたり。

いい時間でした。

 

講座終了後に毎回ふりかえりシートなるものを配布していて、

これは疑問質問、次回やりたいことや、自分の今日の満足度を書いてもらう用紙なのですが、

それを、いつもどおり配布して回収すると

「自分の字をやっと好きになれました。ありがとうございました。」

「書くのが苦でなくなりました。」

「今年は年賀状を手書きで書きたいです」

と、それぞれみなさん私へのメッセージを書いてくださっていてこれは本当に嬉しかったです。

「先生、めちゃおもしろかったです。会えなくなるのがさびしいです」

というのもあり、吹き出しました。

いつも、場をなごませてくれるTさんという方がいるのですが、

そのかたはご自身の郷里が長崎県の島で、

そこの観光大使をなさっているんだそうです。

観光大使をするだけあってとってもフレンドリーで面白く、

それで、あだ名が「観光大使」だったのですが、

きっとこの一枚を書いてくれたのは観光大使だったんじゃないかなと。

 

 

また、市内のどこかでお会いできますように!

と言ってみなさんと別れましたが、

ほんとうに、また、どこかでふらりと会えますように。

私にとっても、楽しい講座でした。