数週間前に、なぜか車庫の中に落ちていたアゲハチョウの幼虫。
車庫にこのままじゃ死んじゃうよ、とそれを虫カゴに入れて玄関で飼っていました。
近所の大工さんの家にダイフクユズ(シシユズ)の葉があり、
長男はわざわざもらいに行ったりして甲斐甲斐しく世話を焼いておりました。
一年生の頃、同じく幼虫を飼ったことがあったのですが、
虫カゴから脱走してしまい行方不明になって、結局成長を見届けられなかったという過去あり。
さらに、そのあと飼ったときは突然幼虫が葉を食べなくなり、そのまま死んでしまったこともあり。
なんだか今までうまく飼えた試しがなかったアゲハチョウ。
今回はバリバリと葉を食べ幼虫さんは無事に最終幼齢に。
間もなくしてサナギになりました。
うんともすんとも言わずに10日くらい固まってました。
みんな、あまりにし~んとしすぎているサナギの様子に
「ほんとに出てくるのかな」と半信半疑。
そして一昨日、映画から帰ったら羽化が始まっていました!
濡れた羽は、なんだか豪華なスカートみたいです。
不思議だね~キレイだね~
なんであんな青虫がこうなるんだろ~
とみんなで言い合いました。
30分後の様子。
羽根がしっかり広がりました。
自力で広げて乾かしたりしながら、
ようやくこの様子に。
口元のストローも何度も何度も曲げ伸ばししていました。
使えるかどうか点検しているんだろうな~。
だって、幼虫のあいだはなかった器官ですものね。
「こんなに間近でちょうちょのストロー観察したの初めてだよ」
と長男は何度も見入っていました。
サナギの中で完成してく各部品たち。
まさに神秘。
チビ太は「はらぺこあおむし」が大好きなので、
私が
「”まもなく、あおむしはさなぎになってなんにちもねむりました”だね」
と言ったら
「”あおむしはきれいなちょうになりました!”だね」
と答えてくれました。
それから
「ちょうちょ、うまれてよかったね!!」
と、とってもキラキラした目で言いました。
小さいなりにわかってるな~と感じた瞬間でした。
いつ飛び立つかな?
とかなり様子を見ていましたが、
暗くなってもその日は飛び立たず。
夜のうち雨の予報だったので、フタをあけたまま車庫に入れておきました。
翌朝。
踏まれてないですよ(笑)
ちゅーたんが撮った一枚。
ついに飛ぶ練習を始め、虫カゴから出ていました!
そしてこのあと、ちゅーたんの目の前で見事に飛び立ちました。
「おかーさーん!!!ちょうちょが飛んだ!ちょうちょ飛んだよーーーー!!」
と大興奮。
降りしきる雨の中、灰色の空に向かってパタパタと飛び去っていきました。
アゲハチョウって、屋根の高さくらいまで飛べるんですね。
知りませんでした。
庭を一周したあと、外の世界へ出て行き、ついに見えなくなりました。
なんだかとても感動した朝でした。