イバラキ農村風呂

ゆっくりしてけ~

「駅伝ランナー」

長男の読書熱が一気に上がっています。

先日に”母ちゃん評価”つけた本数冊はすっかり読破したので、

今度は「駅伝ランナー」をゲット。

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これは、「キャプテンマークと銭湯と」と同じ作者です。

この作者のデビュー作がこの「駅伝ランナー」ということです。

作者本人のあとがきにあったのですが、

同人誌に掲載したものが出版編集者の目に留まり、

長編に書き直してみないかと言われ書き直し、できあがった作品ということでした。

「キャプテンマークと銭湯と」もとても良かったですが、

こちらもなかなか良くて、

さすが夏休みの課題図書に選ばれただけのことはある、と思いました。

けっしてランナーとして速いわけではなく、才能もあるわけではない主人公が、

人をうらやんだり、自分に落胆したりする姿は大人でも共感できます。

努力をし続けることがばかばかしくなって、練習をやめてしまったり。

誰にでも経験がある鬱屈感、コンプレックス、

そういうものが丁寧に描かれていて、いい本だと思います。

全3巻なのですが、私と長男は2巻まで読了。

母ちゃん評価は★★★★かな。

★ひとつ少ないのは、「キャプテンマークと銭湯と」と比較すると、

そちらのほうが良すぎたため(笑)。

 

サッカー、駅伝・・・ときて、野球はないのか?

と思っていたら別の作者の「バッテリー」というのが映画化されていたなあと思い出しました。児童書の中ではけっこう有名な作品ですね。

どうなんだろうなあ。まずは一巻だけ図書館で借りてみようかしら。

案外、ベストセラーってのは人が言うほど面白くないこともあるんですよね。

 

なんにせよ、大人の小説と同じ文字の本が読めるようになってすごいな、

というのが長男への私の感想。

読書って、意外と慣れなんですよね。習慣の要素もありますしね。

このごろ、とみに口が悪くなり、

捨てゼリフに「くそばばあ!」なんて時々言いやがるもんで

その背中に「くそがき!」と言い返してます。

反抗期という言葉が母ちゃんの脳裏をよぎる日々ではありますが(笑)

そういう中で、本の話題だけはお互いに穏やかな共通話題として存在してます。