1年生の娘が大好きな絵本。
「なずず このっぺ?」
昆虫たちが会話しているという本なのですが、
いかんせん、すべてが昆虫語なのですよ。
「ダンダノビ ちょりまん!」
「もたあら! もたあら!」
「ワラワドド・・・・」
こうしてちょっと書き出しても、なんのことやら(笑)
でもね、不思議なんですが読んで行くとわかっちゃう!
つい、私は絵本の読み聞かせをしていても文章を読むことに集中してしまい、
いつもはストーリーを追うほうに神経が行ってしまうのですが、
この本のストーリーは文章内にはなく、絵を見るよりほかにない。
必然的に絵をじっくり見るのですが、
同じように見える場面の繰り返しでも、
1ページごとに季節の微妙な変化があったり、
じつはここになにかが潜んでた!という発見があったりして、
とってもおもしろい。
子どもは読んでもらいながら絵本を画で見ている、という言葉を何度か聞いたことがありますが、
子どもの絵本の楽しみ方はこれに似ているのかな、と
画ばかり見ていてそれを疑似体験しました。
存分に字が読めるようになると、画だけ見ているというわけにいかなくなるのかもしれません。大人は特に。
それになんとも、絵に手が込んでいて美しい。
外国の絵本って割と私は好きなんですが、
絵が美しい本が多い。
日本人との感性の違いなのかな~。色づかいがきれい。
娘も、色づかいが大胆できれいな画を描くのですが、
娘の描く絵に少し似ています。
娘はこの本を図書館で借りてきたあと、よほど気に入ったらしく
家に欲しい!と珍しくおねだりしてきたので、買ってあげました。
毎日、その上にトレーシングペーパーひいて写し絵して楽しんでます。
ごていねいにそれを切り取って厚紙に貼り、
色をつけて「しおり」作成中。
気が付けばじっと部屋の隅でちまちまと何かを工作している娘。
しかしながら先日、学校祭の前日準備の時に学校に行ったら、
校庭のはじからはじまで半そで半ズボンで走りなわとびしながら猛スピードで駆け抜けていく子がいて、
あの子元気だな~と思って見ていたらうちの娘でした(笑)。
この人は静と動のバランスがとれているんだよなあ~とみょうに感心したのでした。