イバラキ農村風呂

ゆっくりしてけ~

起承転結

先日、放送大学のお勉強をしていてまたまた驚いたことがありました。

例の、日本語分解の勉強です。(正しくは「日本語リテラシー」という科目)

 

高校生くらいになると、”レポート”というのをよく書かされると思うのですが、

レポートには「起承転結」は基本的には必要ない、と。

え!

学校では、起承転結こそ作文のカギだと習ったのに?!

ちなみに起承転結がいい文章である、というのがあてはまるのは、

小説や名文、文学的な”創作”の場合で、ということでした。

 

 

テキストによれば文章には

1・感想文

2・意見文

3・報告文

4・説明文

のおおまかに4つの分類があるそうです。

(創作に関してはこの科目では取り上げないので横においておいて下さい、と注釈あり。)

 

そんでもって、1と2は

「自分の主観的な考えを書く」という性格を持っていて、

多くの人に共感してもらえるような意見を書くことがメインなんだそうです。

 

反対に、3と4はどうかというと、

報告書は「5W1H」が最も重要で、出来事の基本的事実が必要不可欠(つまりニュース的なんだね)、

説明文は「客観的に書かれ、読んだ人がよく理解できること」が重要で、

さらには、誰が読んでも同じように理解できることを目的にしているそうな。

たしかに。

家電の取扱説明書が、お父さんが読んだらこう理解できた、

でもお母さんが読んだらこう理解した、

という内容では、正しい操作をしてもらえなくなりますよね。

 

で、最初に言ったレポートの件ですが、

「あなたの意見(感想)を加えて述べなさい」

という指示がなければ基本的には”客観的なことだけ”を書けばいいというのです。

えーーーー。

私、ずっとずっと、学生時代、

主観的なレポートしか書いてこなかった(笑)

さらに、よい起承転結を目指していたよ。

 

さらに、論文となれば、もう「客観性」以外のものはなくてもいいというくらいだそうな。

この回の勉強をしていて、思い出しました。

かつて農大生だった頃、

ヤンマー農機の学生懸賞論文・作文

というのに応募したことがあり、

1年目で作文で賞金をもらい、

2年目も味をしめて論文なんぞ出し、

なんとこちらも賞金をいただいた、という・・・・(笑)

実は私、論文なんてものは書いたことがなく、

いったいどんな性格の文章なのかもわからないまま、

なんとなく章立てして、

なんとなく起承転結を設けて、

あとはおもしろおかしく自由に書いたのです。

審査員は大学の教授や新聞記者さん、

あとは作家さんもいたのかしらん、ちょっとそのあたりは忘れてしまいましたが、

とにかく、論文ってのを読み慣れている方々にとったら

「こんなの論文じゃないよね(笑)」という内容だったに違いないのです。

だって、私の書いたものは客観なる文章はどこにも存在せず、

ぜんぶ自分の主観!

思いだすだに恥ずかしいので、

今さら読み返すなんて絶対したくないですが、

内容は、

県立農大が閉鎖的なことに対しての反論で、

オープンな農大にしてほしい、

農業がもっと楽しく展開されるにはこうだったらいいな、

こうしたほうが農大はもっと良くなるだろうね、

なんでかというとこういう理由で、

だから農大は今後、オープンにするべきだ!

という内容だったのです。

ぜんぶ私の意見じゃないか(笑)

 

この、論文と呼べない論文を読んで、

いちばん下の賞に取り立ててくれた方々にも頭が下がりますが、

そのあとに審査会議で

「この上の賞に!!」

と熱く推薦してくださった、大学教授のS先生には本当に今さらながら頭が下がります。

(今でも、お年賀状や出来たてのご著書をいただき、本当にありがたい限りです!!)

 

しかし、学校ではどうして起承転結を「いい文章ですよ」とたたき込むのかなあ。

創作的な作文をメインにしているのかなぁ。

ま、たまに「”わが家ニュース”を書きましょう」なんて課題もありますよね。

それとも、「起承転結」ってのが子どもにもわかりやすいからなのかな。

4コマ漫画も、「転」がなかったらオチの「結」も効かせられないものね。

どちらにしても、やっぱり私は

「起承転結」ありのほうが得意だということはこの回の学習でよくわかりました。

圧倒的に作文向きなんだね~。