イバラキ農村風呂

ゆっくりしてけ~

銀の匙がおもしろすぎて

長男と私で追いかけっこするように読んでいる『銀の匙』。

家にあるのは12巻まで。

13と14を手に入れてこなきゃ!!

 

いやー面白い。

農業高校が面白すぎる(笑)

舞台になっているのが北海道なので、

何事もスケールが大きいのがいいです。

それに、食べ物が最高にうまそうに描かれています。

豚の屠畜シーンもありますが、

それをあえて描いて、

その上で、おいしそうに食用になっていく工程を見せるというのが、

いいなーと思いました。

実際に動物をしめる現場に行けと言われたら少し考えてしまうかも・・・

と最初は思っていましたが、

もしかしたら今なら受け止められるかも、

という気がします。

実際に、ソーセージになった豚肉は最高においしそうで、

長男は「あ~!できたてのソーセージがくいてえ!!」

と小さく叫んでいました(笑)。

 

 

父ちゃんも私も、農業大学校が寮生活だったため、

読んでいて、当時を思い出す部分もあり、懐かしいです。

実際の農業大学校の寮は無法地帯並みに騒々しく、

男子寮なんて特に秩序なんてものは皆無だったし、

夜中もどんちゃん騒ぎで、

昼間は寝ているなんていうひどいものでした。

不良息子が3分の1、

アキバ系が3分の1、

まともなのが3分の1という割合でした。

今思うとすごい環境です。

みんな個性強すぎでした。

ちなみに女子は1割。

部屋は2人で1部屋で、

イヤなやつとも顔を突き合わせていなくちゃならない場面もあったので、

大変は大変でした。

私は入寮してすぐに、学年一番の問題児の女の子と同じ部屋になって、

ものすごくストレスが溜まりましたが、

どうにかこうにか部屋替えまで乗りきった思い出。

 

こんな話を聞いたことがあります。

大人になるまでに

・家族と暮らす

・ひとりで暮らす

・寮で暮らす

という3パターンをすべて経験するのが望ましい、

という話。

父ちゃんも私も、図らずもすべて経験しましたが、

たしかにそのとおりという気がします。

3パターンを全部経験してみて、はじめて、

家族の良さがわかるというか、

コミュニケーションの重要性を痛感するところがあります。

 

私は大人になってから大学に入りなおしたため異色でしたが、

農業高校から来ている子たちが半分くらいで、

すでにフォークリフトの免許持っている子もいたし、

資格を高校の授業で取らせてくれるというのはすごいなと感心した思い出があります。

私は普通科の高校だったので、

高校の授業で実習などというのは調理実習くらいで、他教科ではほぼ皆無でした。

でも当時は、個性的な先生も多くてとても楽しかったです。

(今はどうも、私の母校は予備校と化しているらしいですよ。勉強の鬼だそうです。)

農大に入ってから、

午前中実習、

午後座学、

というのを経験しました。(午後は眠気とのたたかい。)

それこそ、特殊免許をとったり、

資格試験を受けたり。

全然役立ってないけど、

農業機械のほか、

アーク溶接とか、

小型パワーショベルとかの免許も持ってます(笑)。

 

資格がものを言うわけじゃないけど、

やっぱり、持ってて損はしないのが資格。

子どもたちには、好きなことを存分にやって、

手に職をつけてほしいなー、と思っています。

過去ずっと、雇われではみ出し続けてきて今、自営に至る私と父ちゃんの、

内なる願いです。