イバラキ農村風呂

ゆっくりしてけ~

漫画も本のうち

「漫画も本のうち」などと言ってせっせと子どもに漫画を与えているのはわが家だけかもしれませんが。

世間では中高生も読書離れ甚だしく、

紙でのコミックを読まない10代がたくさんいるそうですよ。

えー信じられない!!

中高生なんて、一番漫画エイジなんじゃないのかね。

漫画読まないで大人になっちゃダメだよー!!

 

ところで先日。

ツタヤでDVDをレンタルしたら偶然に、

『コミックレンタル5冊無料』なるクーポンが出ました。

へえ~。私、コミックをレンタルしたことないです。

古本屋で買うの専門。

コミックも一週間借りられるの?お値段っていくらなの???

気になりながらも放置していたクーポンですが、

期限が迫ると気になってきて、

使ってみようかな~・・・という気持ちに。

(そこがクーポンやら割引チケットの手口なわけですけど(笑))

どんなコミックが置いてるの?

と、DVDコーナーの隣のエリアをはじめてのぞくと、

懐かしのコミックはあまりなく、人気のあるもの、新しいもの、

どうやら現在連載中の本が多い。

そりゃそうか。そういうもんなんだね。

そして古本屋で発見し気になっていた本もレンタルでみっけ。

それは『信長のシェフ』!

画力がすごい!(いつもこんなこと言ってる気がする。私は絵の好みで相当に左右される)

しかも歴史もの。好きだ。好きな要素がありすぎる(笑)。

現在、13巻くらいまで出ているようですが、まだ連載中の様相。

これ、5巻借りて帰ろう・・・・!

 

読み始めると、

どっぷり信長と、料理人とのやりとりにハマる。

実はこの、料理人ケンは平成から戦国時代にタイムスリップしてきてしまった料理人という設定。

平成での記憶は失ってしまったけど、

史実と料理のことだけはなぜか覚えている、という設定。

ちなみに戦国年代にはまだ、3つの料理法しかなく、

「煮る・焼く・蒸す」

しかなかったそうで。

見せ場は主に料理ですが、

戦国武将同士のやりとりの中で、

食べ物に込められた戦術的やりとりや、

「鯛」に「めでたい」の意味を掛けるように、

メッセージとしての食材、

薬膳としての意味・・・

などなど色々盛り込まれて、

歴史的に有名な戦さもしっかり描き込み

時代の空気感もしっかり味わえる。

読んでいるこっちが、タイムスリップした気分。

しかも、何より信長の描き方が魅力的。

信長ってもしかしたらこんな人だったのかもな、と思わせるような、

豪放な”うつけもの”の部分と、

不思議と繊細な部分と、

実際には人情もあったのではと思わせるような、

キャラクター設定が上手い!

 

と思っていたら、

長男も読み始め、

料理好きも相まってどっぷりハマる。

やっぱりね~。

この人と私の趣味は合う。

つくづく。

歴史好きにしようと思って育てたわけじゃないけど、

だてに伝記ばかり読んでない。

 

信長は本能寺で討たれて生涯をとじるというのが史実ですが、

明智光秀がとても人格者に描かれていて、

5巻のところでは、

まだまだその不意打ちの本能寺まではほど遠く。

「この忠臣光秀が、どうして本能寺で・・・」

と、平成から来てすでに史実を知っているシェフのほうも、

悩むわけです。

仲良くさせようなんて思って何か仕掛けちゃ史実が変わっちゃうかもしんないから、

そんなことやったら歴史が変わっちゃうから、

やっちゃいけなくてドキドキする。

でも、料理を通じて親しくしてもらいたい・・・・

(読んでいるほうもドキドキする。)

そうだよねえ、そうだよ。

なんで光秀は討つことにしたんだろうねえ・・・。

さらに、信長の妹のお市が嫁いでいる、

浅井長政が義兄信長に反旗をひるがえし、

お市は自分の夫が実兄である信長を討つことになったため、

立場的に完全に板挟みになるという史実がありますが、

そこの場面も、料理をからめて丁寧に描かれています。

 

あー続き気になる~~~

というところで5巻が終わってます(笑)

長男も同じらしく、

「あー続きどうしたーーー」

と。

漫画といえど侮れない。

切り口はなんでもいい、

歴史も料理も、楽しんでいただきたい。