イバラキ農村風呂

ゆっくりしてけ~

立ち読みのようなもの

夜中、ふと目が覚めて、

まだ夢の中なのか、

はたまた、起きているのか自分でもわからず。

さっきまで見ていた夢の続きの展開が、まだ頭の中に。

感情までくっきり。

まるで映画だなあ。

 

 

15年以上前に別れた彼氏が出てきました。

学生時代を過ぎて、はじめて、社会人と付き合った思い出。

現実には、私はその本人にばったり出くわすようなことがもしも、もしもあったなら(会いたくはないが)、

渾身のカウンターパンチの3発でも顔面にお見舞いしてやろうと思う気持ちが、

今でも心の奥底のほうにはあります(笑)。

ま、一昔以上前なので、時効ついで今ではそうそう思い出すこともありませんが。

 

にも関わらず、

にも関わらず。

 

私は、夢の中でその人に数年ぶりにばったりと会ってしまったというシーンの中で、

ああ、会いたくなかったという心の半面、

なぜか、泥団子のようにまん丸に握った塩むすびを山ほど手渡して、

無言ながらも、相手に笑いかけていました。

彼は困ったような顔をしたのち、塩むすびを受け取って、

困った顔のまま安心したように笑い顔を向けてくれたのでした。

 

「ああよかった、この人はいま、しあわせなんだな」

 

起きてから、まだぼんやりした中でそう思いました。

そしたら安心して、

ああ、そうか夢だったんだ、とわかりました。

隣にちゅーたんがすうすう寝息を立てていることに気がついて、

ああ、夢だったんだな、もう一度そう思って安心して

また眠ったのでした。

 

現実には、思い出したくもないくらい憎たらしいと思っていても、

なぜか、夢の中では、にっこり笑ってあげられる。

不思議なことです。

 

365日、一晩に4本立てくらいで夢を見ますが、

その中に、すべて、現実があるとしたら、

一年だけでも、約1460通りもの人生を味わっていることになる・・・・

それの続きを見ることがなくても、

夢もまた現実のひとつなら、

何通りもの現実が存在しているな。

夢はそれを、立ち読みしてるようなもの・・・かな。

なんてふと、うまく説明できないけれど、

そんなことを思ったのでした。