イバラキ農村風呂

ゆっくりしてけ~

60分の家出

子どもたちは朝からきょうだい喧嘩に忙しく、

やれ、車に乗るのも席の取り合いでつかみあい。

昼食の準備に取りかかればお手伝いしたくて台所でこれまた踏み台の取り合い。

やっとの思いで昼食を作って食べさせるも、

今度はチビ太がちゃぶ台をひっかきまわして大騒ぎ。

座って食べてる場合じゃない私を尻目に、

父ちゃん悠然と座って食べている・・・・

よくあります、こんなこと。

 

きょうだいげんかは午後になってもとどまるところを知らず、

父ちゃんのマイペースも滞りなく続き・・・

あ~、もうやだ。

アイスを食べればベトベト、

ちゅーたんはパンツはかないで走り回っているし、

娘はおしっこもれちゃうし、 

長男は母ちゃんの言うことなんかひとっつも聞いてないし・・・

あ~もうやだやだ!!

 

6人分の洗濯物を取り込んで、

ぐずぐずするチビ太をやり過ごしながらたたみはじめた私。

そこに父ちゃんふらりとやってきて

「なあ、ちょっとホームセンター行ってくる」

 

ちょっと待たれい!!!

この山のような洗濯物が目に入らぬか!

今10分、チビ太のひとりくらい面倒見ていてくれたっていいじゃない!!

 

 いつもそこまでカリカリしない私も、怒りは一気に爆発!!!

「もう、みんな勝手にすればいいでしょ!」

私も勝手にするわ!

と心の中で叫び、

山のような洗濯物をふんづけてチビ太を抱きかかえて車に乗り込みました。

もうっ 家出してやる!!

 

車を発進したはいいものの、

免許証とサイフだけはあるものの、

さてどこへ行こう。

・・・・やっぱ、実家か?

 

車で2分の実家へ(笑)

実家へつくと、幸運なのか不運なのか、実家は留守。

鍵はあるのでガチャリと鍵を廻して実家へ入ってみると、

しーん。

父が使ったのであろう湿布薬のにおいが玄関にたちこめています。

 

実家へきたはいいものの、

やることがない。

仕方ないので、テーブルの上に置いてあった新聞を読む私。

ふと、洋服でも買っちゃえ~と思いつきサイフの中身を確認すると、

千円札1枚と一円玉が3枚だけ。

1003円・・・・

洋服は買えそうにありません。

仕方ない。やっぱここは新聞読むしかなさそうだ(笑)

 

生まれてから数えるほどしか実家に来たことのないチビ太は、

ここがどこであるか認識できないらしくおとなしく私のひざに座っていました。

じきにばーちゃんがスーパーから帰宅し、

私がいることに驚いたので経緯を話しながら愚痴こぼし。

するとおもむろに動きが止まったチビ太がうんちをしました。

あっ 私、オムツ持って出てきてない・・・・・

 

やむなく家出は終了(笑)

 

たった60分。

ひとりになれただけでも、まあ良かったかな?

 

自宅へ戻ると、子どもたちと父ちゃんでたたんだのであろう洗濯物が。

「ただいま~!」

といかにも何事もなかったふうな明るい声を出したら、

子どもたちはいつもどおりの声で

「おかあさんだー!」

おにばばあの帰宅を喜んでくれました(笑)

 

父ちゃんも夕飯の支度を手伝ってくれ、

お風呂もいつもよりゆっくり入らせてくれました♪

まさに雨降ってなんとやら?

60分の小旅行、移動時間は4分。

たまには気分転換しなくちゃね!