「学校行きたくない」
と長男が言い出しました。
私は内心、
”キターーーー！！！”と思い(笑)、
「そうか、そうか！行かなくていいよ！！」
と返事をしました。
実は毎年、今ごろなのです。長男の行き渋り。
だいたい、１学期は運動会が５月にあるために、
進級してからほとんど体育が続きあっという間なのですが、
２学期は運動会もなく、体育も少なく(笑)
かろうじて遠足や学校祭はあるものの、机での勉強みっちり。
すると、いつものわんぱくども（毎年メンツが同じ）がダレてきて、
問題を起こし始めます。
授業を妨害、
ケンカ多発、
いじめっこが弱いものいじめ・・・・
長男はどこにも属さないらしく、
いたってマイペース。
昼休み、ドッヂボールに加わる日もあれば、
図書館にいる日もあり（これが一番多いらしい）、
校庭の隅で昆虫採取している日もある。
ひとりでもぜんぜんへっちゃらの性格なので、
ケンカに巻き込まれるのが面倒らしく、
仲裁ももうやらなくなったとのこと。
理由は”ケンカの内容がばかばかしい”と本人の弁。
大人みたいだ（苦笑）。
それから長男は、人間観察が小さい時からすごく得意だったので、
先生がどんな様子なのか、
どんな時に余裕がなくなるのか、
イライラしているとどういう言動になるのか、
どこまでくると破裂するのか、
担任の先生をはじめクラスに出入りしている数人の先生のキャラクターをものすごくよく把握していて、
「まあ、おれが学校行かないって少し長く休んだら、
＊＊先生は話は聞くけどうまいこと言って学校に来させるよう対応するだろうし、
＊＊先生はよ～く話を聞いてじばらくそっとしてくれるかもしれないけど、
＊＊先生は話聞いてるふりだけして、先生の意見を押し付けてくると思うな。
教頭先生だけは、わかってくれるかもしれない気がするけど。」
教頭先生はポイント高いんだね(笑)
そんなわけで、いじめっこといっしょに怒鳴られたり、
授業妨害がたびたびあったり
先生が些細なことでいらいらしている様子を目の当たりにすると
「あー、時間もったいない！！！
この時間があったら絵が描けるのに、
この時間があったら本が読めるのに
こんなことやってるくらいなら、
家でも漢字ドリルできるし、学校もういいよー！！！」
と叫びたくなるようです。
そしてついに昨晩湯船に浸かりながら
「あー、学校行きたくない」
と。
学校のシステムにそもその原因であって、
先生も子どももいっぱいいっぱいで、
その中で長男は音をあげているわけですから、
行かなくたっていいじゃん？
勉強は家でもできるし。
自身の友達関係では悩んでいないので、
気が済んだらきっとまた退屈になって学校行くだろうしと思う気持ちが私にもあるので、
いっそ好きなだけ休めばいいじゃない、
とあっけらかんと言いました。
すると長男
「・・・あのねえ、簡単に言うけど、
こういう話を言えるのってお母さんだけなんだよ。
お母さんはいつも簡単でいいよな・・・・。」
逆に”世間にはしがらみがあるんだよ”、ということを説教されました(笑)
「で、学校休むって言ったら、
おれ、お父さんの仕事、手伝うんだよね？
お父さんいいって言うかな。」
わが家には鉄則があります。
学校に行かない者は仕事すべし、
仕事する者は勉強しなくてよし。
つまり、社会に出ても同じなのだ、といつも言っています。
人間は働いて食っていくことで一人前なため、
勉強がきらいなら仕事すること。
仕事も勉強もしないでぷらぷらしているのは絶対にだめ、と。
「正直、仕事しているほうがいいよね」
と長男。
「だって、仕事に付き合っているほうが、
植物の名前や、仕事のやりかた覚えるし、
頑張ればバイト代もらえるし。」
うんうん、わかるなー。
「でもさ、みんなの家はだいたいサラリーマンだからさ、
おれみたいに、”ほんとの勉強しに仕事について行くから学校休みます”、
って言ってもわかってもらえないし、
学校の先生なんか特にそんな話、意味わからないと思うよ。
それに、友達も、ずるいなーってしか思わないんじゃないかな。」
そうかもねー。
いろいろ考えているんだねえ。
話すだけ話してスッキリした顔になった長男。
そんでもって、どうするのかなー、
仕事についていくんだべか？
と思っていたら、
結局ランドセルの中身を整えて
「明日と明後日行ったら３連休だから、しょーがねえ、行ってやっか」
と(笑)。
えらいなー。
大人みたいだなー。
連休だし、仕事やるべかー、やっつけだけどーってね。
学校行かなくてもいいよ、って、
母ちゃんは本気で思っているんだけどなあ～(笑)
